株式会社R&D支援センター

化粧品品質安定性確保と評価の進め方・トラブル対応

2024/12/17

開催日 2025年2月17日(月)
開催地 Web

【開催日時】
2025年02月19日(水) 10:30~16:30

【講師】
(株)ウテナ 開発統括部 技術顧問 深澤 宏 氏

【ご専門】品質管理,品質工学,化粧品GMP,統計解析
【ご略歴・ご活躍】
コーセー入社
アルビオン転籍
ウテナ再就職(現在技術顧問として社内教育に従事している)
現在に至る

【所属学会】
粧工会常任理事会委員,品質工学会代議員,日本品質管理学会会員,日本技術士会会員,品質工学フォーラム埼玉顧問

【価格】
 非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円) 会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。

【趣旨】

 化粧品は健常者が毎日使用する「日用品」である。化粧品には高い安全性と安定性が求められている。
 本稿では,未だに後を絶たない「法令違反」や「自主回収」事例を通して,「化粧品の品質保証」について考える。
 その中で重要な課題である「化粧品の安定性をどのように確保したらよいか」について議論したい。
 化粧品の安定性には①設計安定性,②製造安定性,③上市後安定性がある。夫々どのように確保したらよいだろうか。講義の中で様々な安定性の確保について議論する。
 更に安定性試験の方法論として,
 第1に加速試験を用いた安定性評価について検討する。
 第2に長期保存性試験の規格割れ予測について検討する。
これからも世界に誇れる「Japan品質」を創り続ける一助となれば幸いである。

【プログラム】

 第1部:「どうして減らないのか自主回収」
  1.医薬品業界での不祥事問題
  2.化粧品業界の実態
  3.微生物汚染・異物混入の対応(実体験を通して)
  4.品質クレームの対応
  5.法令違反への対応
  6.誤使用の対策
   付録:沢井製薬のモニタリング違反事例

 第2部:「化粧品の品質保証」
  0.プロセスバリデーションとICH Qトリオの考え方
  1.製剤開発に関するガイドライン(ICH Q8)
  2.品質リスクマネジメント(ICH-Q9)-QRMを用いた未然防止対策モデル-
  3.品質マネジメントシステム(ICH-Q10)-PQSを用いた継続改善モデル-
  4.リスクへの対応-受容可能なリスク範囲-
  5.ハインリッヒの法則
  6.変更管理の重要性
  7.GMPの限界
  8.ヒューマンエラーの防止策
  9.技術者の心得と社会の役割
  10.リスクマネジメントの難しさ
  まとめ

 第3部:「化粧品の加速試験を用いた安定性評価」
 はじめに
  1.化粧品の安定性評価方法
  2.化粧品の経時安定性評価
  3.経時安定性と反応速度論
  4.データとばらつき
  5.1次反応におけるアレニウス式の活用
  6.安定性評価の計算手順例
  まとめ

 第4部:「化粧品の品質安定性設計」
  1.トレンド解析(いつまでもつか)
  2.製造ばらつきへの対応
  3.化粧品品質の許容差設計
  まとめ

 第5部:「EXCELで計算してみよう」
  1.相関と回帰の計算
  2.95%信頼限界の計算
  3.残存量の推定
  まとめ

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