開催日 | 2025年2月17日(月) |
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開催地 | Web |
【開催日時】
2025年02月19日(水) 10:30~16:30
【講師】
(株)ウテナ 開発統括部 技術顧問 深澤 宏 氏
【ご専門】品質管理,品質工学,化粧品GMP,統計解析
【ご略歴・ご活躍】
コーセー入社
アルビオン転籍
ウテナ再就職(現在技術顧問として社内教育に従事している)
現在に至る
【所属学会】
粧工会常任理事会委員,品質工学会代議員,日本品質管理学会会員,日本技術士会会員,品質工学フォーラム埼玉顧問
【価格】
非会員: 49,500円 (本体価格:45,000円) 会員: 46,200円 (本体価格:42,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
【趣旨】
化粧品は健常者が毎日使用する「日用品」である。化粧品には高い安全性と安定性が求められている。
本稿では,未だに後を絶たない「法令違反」や「自主回収」事例を通して,「化粧品の品質保証」について考える。
その中で重要な課題である「化粧品の安定性をどのように確保したらよいか」について議論したい。
化粧品の安定性には①設計安定性,②製造安定性,③上市後安定性がある。夫々どのように確保したらよいだろうか。講義の中で様々な安定性の確保について議論する。
更に安定性試験の方法論として,
第1に加速試験を用いた安定性評価について検討する。
第2に長期保存性試験の規格割れ予測について検討する。
これからも世界に誇れる「Japan品質」を創り続ける一助となれば幸いである。
【プログラム】
第1部:「どうして減らないのか自主回収」
1.医薬品業界での不祥事問題
2.化粧品業界の実態
3.微生物汚染・異物混入の対応(実体験を通して)
4.品質クレームの対応
5.法令違反への対応
6.誤使用の対策
付録:沢井製薬のモニタリング違反事例
第2部:「化粧品の品質保証」
0.プロセスバリデーションとICH Qトリオの考え方
1.製剤開発に関するガイドライン(ICH Q8)
2.品質リスクマネジメント(ICH-Q9)-QRMを用いた未然防止対策モデル-
3.品質マネジメントシステム(ICH-Q10)-PQSを用いた継続改善モデル-
4.リスクへの対応-受容可能なリスク範囲-
5.ハインリッヒの法則
6.変更管理の重要性
7.GMPの限界
8.ヒューマンエラーの防止策
9.技術者の心得と社会の役割
10.リスクマネジメントの難しさ
まとめ
第3部:「化粧品の加速試験を用いた安定性評価」
はじめに
1.化粧品の安定性評価方法
2.化粧品の経時安定性評価
3.経時安定性と反応速度論
4.データとばらつき
5.1次反応におけるアレニウス式の活用
6.安定性評価の計算手順例
まとめ
第4部:「化粧品の品質安定性設計」
1.トレンド解析(いつまでもつか)
2.製造ばらつきへの対応
3.化粧品品質の許容差設計
まとめ
第5部:「EXCELで計算してみよう」
1.相関と回帰の計算
2.95%信頼限界の計算
3.残存量の推定
まとめ