ファームテクジャパン 2026年5月号 紹介
“微小結晶”が開発を加速する:3D ED/MicroEDの実力と使いどころ

 PHARM TECH JAPAN2026年5月号連載「分析・解析UpToDate」第5回「低分子医薬品の研究開発における3D ED/MicroEDの活用について」の内容を紹介します。


結晶構造は、CMCの“急所”になる

 低分子医薬品では、分子構造だけでなく結晶構造も溶解性や安定性などの物性に直結し、品質一貫性や規制対応、知財戦略にも影響します。結晶多形や塩・共結晶といった違いの見極めが、開発の意思決定を左右する場面は少なくありません。とはいえ、従来の強力な構造解析手法は、測定に適した単結晶の準備が難しく、時間と労力がかかることもあります。本稿は、この“構造を知りたいのに結晶がない”という現場の壁に対し、新しい選択肢として3D ED/MicroEDを紹介します。

MicroEDは「結晶を作らない」構造解析へ

 MicroEDは、透過型電子顕微鏡を用いた電子回折により、微小結晶から高分解能の構造情報を得る技術です。大きな単結晶を得るための結晶化スクリーニングが不要になり得る点は、開発スピードの観点で魅力です。さらに、混合物中でも“結晶ひとつひとつ”を狙って解析できる可能性があり、従来法で見えにくかった状況に光を当てます。一方で、電子線損傷や真空下での変化など、扱う際に知っておくべき注意点もあり、長所と短所をバランスよく整理しているのも読みどころです。

“使いどころ”がわかる:開発でどう活かすか

 記事後半では、製剤中の結晶形評価、類似する結晶多形の切り分け、微量サンプルの構造決定など、開発現場が直面しがちなテーマに対する活用イメージが語られます。塩と共結晶の区別が開発戦略上重要である点にも触れ、MicroEDが“構造学的な裏付け”を与える手段として期待されることが示されます。また、専用機や受託分析、共同利用といったアクセス手段の広がり、AI・自動化による今後の使いやすさ向上への期待も述べられ、技術が研究用途から実務へ近づいている空気感が伝わります。MicroEDを「いつ、どこで、どう使うか」を考える導入記事として、開発・分析・CMCの読者のヒントになります。

 

見どころ

  • 開発を左右する「結晶構造」の重要性を、CMCの文脈で再確認できます。
  • MicroEDの魅力と注意点が、長所・短所の両面からつかめます。
  • “使いどころ”のイメージ(製剤・混合物・微量サンプル等)が得られます。
  • アクセス手段の拡大と今後の展望(専用機、受託、AI・自動化)が紹介され、技術の現在地がわかります。

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