富山県内2社の工場で製造遅延の可能性 日薬連に報告、能登半島地震の影響で

 能登半島地震で被災した製薬企業の工場の状況について、日本製薬団体連合会の岡田安史会長は2024年1月4日、日刊薬業の取材に対し、富山県内の2つの会社の工場で1週間程度製造の遅れが出る見込みとの報告が上がっていることを明らかにした。厚生労働省で同日非公開で開かれた能登半島地震医療関係団体等緊急連絡会議の終了後に取材に応じた。

 石川県と富山県には10社以上の製薬企業が工場を持ち医薬品の製造を行っている。被災地に近い工場では1日夕方に震度5強の地震に襲われた。

 こうした状況を受け、日薬連は傘下の団体から製造所の被災状況などに関する情報収集を行っている。
 
 石川県には参天製薬や辰巳化学などの工場があるが、岡田会長は「石川県は全ての工場で影響なしと聞いている」と説明した。

 一方、富山県内の工場については「今のところ2社から、もしかしたら影響が出るかもしれないといった連絡が来ている」と述べた。2社のうち1社は自社品製造の工場、もう1社は受託メインの工場だが、社名は非公表。
 
 被災の程度については「重大な雰囲気ではなく若干の影響とのニュアンスで、2社とも(現時点で)1週間内外の遅れが出るのではという報告を受けている」とした。【日刊薬業】

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