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医薬物流を取り巻く課題への対処×GDP対応ネットワーク拡充
郵船ロジスティクスが実現する安定供給と品質確保への取り組み

郵船ロジスティクス

 

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   左から水谷氏、星野氏

 物流業界全体で懸念されている“2024年問題”。安定供給が必須となる医薬品にも影響を及ぼす可能性があり問題視されている。また医薬品は品質確保やGDP対応も必要であり、適正な物流のためにクリアすべき課題が多いのが現状だ。
 本稿では、2024年問題の現況や、安定供給と品質確保の両立に向けた取り組みを、郵船ロジスティクスの水谷裕介氏と星野張浩氏に聞いた。

 

■2024年問題、早期の課題抽出と計画立案が必要に

 働き方改革関連法により、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働上限規制が適用され、労働時間が短くなり輸送能力が不足する可能性が指摘されている2024年問題。特に医薬品は、「運べなくなる」ことで安定供給に支障を来すことは避けねばならないが、実務上の課題はどういったものか。

 「トラック輸送事業者が抱えている課題を把握すべく、当社がSLA(Service Level Agreement)を締結している企業にアンケートを取ったところ、やはり人員確保が問題であり、さらにGDP対応が必要な医薬品では車両確保も容易でないため、リソース不足によりこれまでに比べ2割ほど輸送能力が落ちるという試算もあることがわかりました」と医薬品営業課の水谷氏は具体的な課題を明かす。

 安定供給を考えるうえでは、2024年問題の背景にあるトラックドライバーの賃金など構造的な問題や、トラック以外にも航空輸送などとの複合輸送になるため悪天候など外的要因の影響を受けることも懸念されるところだ。そのため「2024年問題への対処」といっても、解決策を1社のみで完結させることは難しい。

 水谷氏はこうした背景を踏まえ、「まずは顧客から情報展開いただき、事前に車両など輸送手段を確保するよう計画を立案することが重要。それが大前提ですが、さらに当社は2022年からSLAの締結事業者を増やし、利用可能なトラック事業者を増加させる取り組みを進めています。母数が増えることで緊急対応が可能な体制構築にもつながるのではと考えています」と語る。2024年問題は関係各社が手を携えて対応を進める必要があるが、同社はフォワーダーとして取り得る手段を日々模索していることがうかがえる。
 

■GDP対応ネットワークがさらに拡大

 安定供給と並ぶ医薬品物流の命題は「品質確保」であり、重要視されるのがGDP対応だが、同社はここ数年GDP対応拠点を増加させている。

 「当社は独自の社内GDP基準“郵船GDPスタンダード”と第三者認証を用いて各拠点を整備し、2023年8月現在29の国と地域の54拠点でGDP認証取得・準拠しています。特に近年アセット部分の拡大が大きく、2022年にはベルギーのヘルスケア物流サービスを営むGroup Pierre傘下のAjimex、Transports Pierre、Pierre Logisticの3社を買収し、-70℃条件での保管や-196℃という超低温航空輸送が可能になりました。また欧州にある既存の医薬品専用倉庫は合計約55,000平米ですが、2024年にはベルギー・ジャンブルーで約40,000平米の倉庫が稼働予定で、買収したGroup Pierreの倉庫とあわせ、欧州でGDP対応倉庫が約115,000平米に拡大します」とストラテジックビジネスデベロップメントグループ ヘルスケアチームの星野氏は説明する。

 今後は北米やアジア・太平洋地域でも投資を検討しているというが、GDPが法制化されている欧州でこれほどの拠点を構えていることは、世界基準のGDP準拠を達成している証明だといえるだろう。
 

■国内でも新たな拠点整備〜品質確保へのこだわり

 同社の拠点拡大は欧州だけではなく、国内にも新たに成田第2ロジスティクスセンター(以下、成田第2)を開業させている。

 「成田第2には医薬品専用のNarita Healthcare Terminalを整備し、中温庫(+20℃)、冷蔵庫(+5℃)、冷凍庫(-20℃)と3温度帯を有し、さらに前室やドックシェルターを備えて温度管理を徹底しています」と水谷氏。

 この成田第2だが、開所は2022年9月だったものの医薬品専用ターミナルの稼働開始は2023年4月だった。その理由を水谷氏は、「品質確保徹底のためには、夏・冬それぞれの環境下で温度マッピングを行い、センサー配置を決定する必要があります。きちんと根拠データを取得するため、コストをかけてでも稼働を翌年の4月にしました」と話す。

 また同社の国内拠点(関西国際空港、成田空港)では、国際航空運送協会(IATA)の医薬品航空輸送品質認証“CEIV Pharma認証”を取得しているが、成田第2でも同様に認証取得を目指している。「2024年3月末に成田のCEIV Pharma認証をリカレントする予定ですが、その際に成田第2も拡大承認という形で認証取得できるよう、プロジェクトチームを立ち上げ監査対応の準備を進めています」(水谷氏)。

 安定供給と品質確保に向け、同社は拠点拡大やソフト面の整備を常に続けていることが、水谷氏・星野氏の話からわかった。

 

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2023年4月、成田第2ロジスティクスセンター内にNarita Healthcare Terminalをオープン

 


【お問い合わせ】 
郵船ロジスティクス株式会社
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-4  品川シーサイドパークタワー
TEL:03-6741-9123(東京)  TEL:06-6233-6235(大阪)
URL:https://www.yusen-logistics.com/jp/industries/healthcare-logistics/

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