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「細胞と、世界を変える」をテーマに、第6回バイオ医薬EXPO初出展したCytiva
―日本発のバイオ医薬品、治療法を患者さんにもっと早く届けたい―
Cytiva(グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン)
バイオ医薬品製造のテクノロジーとサービスのグローバルプロバイダーであるCytiva(法人名:グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン株式会社)が、2022年7月13日から開催された第6回バイオ医薬EXPOに初出展した。抗体医薬品や新モダリティの最新鋭製造装置・サービスを紹介した同社のブースには会期中、常に多くの来場者が訪れていた。
■新モダリティ開発のソリューションを一挙に展示
Cytivaの由来は、ギリシャ語で細胞を表す「Cyto(サイト)」とラテン語の接尾語で「できる」を意味する「iva(イバ)」からなる造語である。“治療法を進歩させる、もっと速く”をミッションとし、治療法の開発・製造の進歩とその加速をサポートすることを目的にビジネスを2020年に新たにスタートした。
今回の出展では「細胞と、世界を変える」をキャッチコピーとし、抗体医薬品、核酸医薬品、遺伝子治療、mRNAワクチン、細胞治療などモダリティ別にゾーニングを行い、少量多品種製造に強みを持つシングルユースのクロマトグラフィーシステム「ÄKTA ready™ 450」や、製造スケールのクロマトグラフィーシステムの新製品「ÄKTA process™」、さらに2022年4月発売のオリゴヌクレオチド自動合成装置「ÄKTA oligosynt™」や、新たに製品ポートフォリオに加わった無菌充填装置など、多くの新製品を中心に実機やパネル展示を行っていた。特に、同社の製造用のクロマトグラフィーシステムは、多くの来場者がスタッフの説明に耳を傾けていた。
今回は、グループ会社(Danaher Corporation)の多岐にわたる製品を、より多くの来場者に見てもらいたいとの思いから、隣接する日本ポール、ベックマン・コールターの展示ブースと連携したスタンプラリー企画のほか、グループ会社も参加した40本超の技術セミナーをCytivaブースで実施し好評を博していた。
プロモーション活動においても、会場である東京ビッグサイト最寄り駅のりんかい線・国際展示場駅のコンコース天井部からのフラッグ広告、構内各所への大型パネル掲載など、インパクトのある展開を大々的に行っていた。
■バイオ医薬品業界のエコシステムを良化し
日本のバイオベンチャーから、もっとイノベーションを
同社は、バイオ医薬品の研究開発・製造に関する技術を提供するだけではなく、バイオ医薬品業界全体の動向調査なども手がける。
2021年には「グローバルバイオファーマレジリエンス指数」を算出し、①各国のバイオファーマ業界がサプライチェーンのレジリエンス、②人材へのアクセス、③研究開発エコシステム、④製造プロセスのアジリティ、⑤政府の政策・規制という5つの主要な柱でどのように機能しているかを報告しており、ブース内でも詳細な情報パネルが掲示され来場者の関心を集めていた。
同社代表取締役のペレ・ステファン氏は「この動向調査では日本の課題として、バイオ医薬品についてスキルはあるがスケールが足りない。また、バイオベンチャー発のイノベーションが少ない」ことが明らかになったと語る。
「ベンチャー企業はインフラが十分に整備されておらず、人材も不足していることから、CDMOなどに治験薬の製造を委託することになりますが、現在、CDMOはワクチン製造などで多忙ということもあり、なかなかベンチャー企業のオーダーには応えられない状況になっています。そのため、有望なシーズをベンチャー企業が保有していてもすぐに臨床試験へ進めることができていません。Cytivaとして日本のために、日本の技術を活かしていきたいと考えていました。わが社の製造ソリューションを組み合わせることで、より早く、低リスクで堅牢なプロセス構築を可能とし、ユーザーが持つバイオ医薬品候補品の商業化をサポートしていきます。それによって、高品質の治験薬製造を行い、Phase 1が成功すれば資金調達もしやすくなります。人材のプール、さらにイノベーションが増えることで、ベンチャー企業だけでなく、製薬企業にも間接的にメリットを生み出せます。われわれは、長期的な視点で日本のバイオファーマのエコシステムを良化させることを目指しています。日本発のバイオ医薬品、治療法を患者さんにもっと早く届けることを使命として活動を続けていきます」(ペレ氏)。
■ちとせグループとの協力で顧客の利便性向上へ
Cytivaは、2022年6月にバイオベンチャー企業群“ちとせグループ”とコマーケティング活動を目的としたパートナーシップの締結を発表した。両社の技術を紹介したCytivaブース内などで行った技術セミナーは、多くの来場者の注目を集めていた。
ちとせグループは、微生物・動物細胞などの育種改良技術に強みをもつ研究開発型のバイオベンチャー企業で、細胞株構築に特化して受託開発を提供する国内唯一のCRO。AMED事業である「次世代バイオ医薬品製造技術研究組合」の認定事業者として、新規の高パフォーマンスを持つCHO細胞株の樹立に貢献し、その細胞をホストセルとする細胞株構築サービスを提供するほか、独自の発現ベクターシステムとハイスループットな細胞株構築プラットフォームを駆使して、極めて高い生産性の発現細胞株の構築にも成功している。
「高パフォーマンスCHO細胞株の高い増殖能と生産性を活かし、従来の培養プロセスの1/3の期間で3倍以上の抗体医薬品を製造できます。具体的には、5日間のFed-batch培養で10g/Lの抗体を生産できます。われわれの細胞によって、世界一効率的なバイオ医薬生産ができると自負しています。開発・生産のスピードアップ、コストダウンに寄与できることから、将来的にはわれわれの細胞は全世界で使われることになるのではないかと考えています」と、ちとせ研究所の取締役で最高技術責任者の堀内貴之氏は展望する。
一方、Cytivaは約50年前から細胞培養領域のブランド「HyClone™」を上市し、現在は血清をはじめ、基礎培地、動物由来成分を含まない無血清培地、調製済溶液など多岐にわたる製品群を取りそろえている。また、バイオリアクターやフィルトレーション、精製装置などのバイオ医薬品製造のソリューションも幅広く提供している。
さらに、35年前からバイオ医薬品製造を加速化させるサービスである「Fast Trak™」を提供、世界の主要6拠点にGMPまたはnon-GMP製造が可能な設備を配したセンターを置き、Cytivaの装置を使用したバイオ医薬のプロセス開発やスケールアップ、カラムパッキング、抗体精製などバイオ医薬上市に必要不可欠なスキルを学ぶ機会を提供するとともに、CDMOとしての治験薬の受託製造、さらにユーザーの製造サイトへのTech Transfer(技術移転)も行うことができる体制も整えている。
Cytivaとちとせグループは、引き続きお互いに独立してサービスを提供するが、それぞれの顧客の要望などに応じて、互いのソリューションを紹介する。この協力関係を通じて、医薬品の開発から製造までの間にある“トランスレーショナルリサーチの溝”を埋め、ビジネスのスピードアップ化をサポートしていくという。
「世界を変える治療薬をいち早く届けたい。確実に届けたい。」 Cytivaの挑戦は続く。
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■お問い合わせ
Cytiva(サイティバ):グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン株式会社
〒169-0073 東京都新宿区百人町3-25-1 サンケンビルヂング
TEL:03-5331-9336
E-Mail:Tech-JP@cytiva.com
URL:https://www.cytivalifesciences.co.jp/