3月3日(金)
日本薬剤学会 物性FGセミナー2022
振動分光による原薬・製剤の物性評価

主催者より

 振動分光とは、測定対象の分子振動を光で計測する技術であり、分子の構造や状態を知るために用いられる。振動分光法としては、赤外(IR)分光法、Raman分光法、近赤外分光法(NIR)、テラヘルツ分光法などがあり、いずれの手法も原薬や医薬品製剤の評価法として用いられている。IR分光法は古くから化合物の同定や定量などに利用されており、近年では放射光を用いた手法やAFM-IR法などの新しい手法も開発され、より高感度・高空間分解能のデータが得られるようになっている。Raman分光法は、第17改正日本薬局方の第二追補に収載されたことからも分かるように、近年医薬品分野で特に普及が進む手法である。前処理なしで、非破壊・非接触で測定できることから、低分子医薬品のスクリーニング、錠剤のイメージング、品質管理など、様々な目的で応用が進んでいる。特に最近では、抗体や細胞などのバイオマテリアルをRaman分光法により評価する新しい試みも始まっている。NIR分光法はProcess Analytical Technology (PAT)に有用な手法として広く認識されており、製薬企業の生産現場で混合や造粒工程の管理に実用化されている。本セミナーは振動分光分析の初心者から中級者を対象に、「わかりやすい」をコンセプトとしている。振動分光の魅力を日々追求している産学の研究者からご講演頂き、振動分光法の有用性や可能性について基礎から学ぶ。

開催概要

 日時:2023年3月3日(金)10:30~17:05
 場所:星薬科大学百年記念館(東京都品川区) およびオンライン(Zoom)のハイブリッドセミナー
    〒142-8501 東京都品川区荏原2-4-41(http://www.hoshi.ac.jp/site/
 一般参加費:7000円
 学生参加費:無料
 申し込み・詳細:http://bussei-fg.com/

参加申込方法

 参加を希望される方は、①お名前、②ご所属、③対面orオンラインの希望、について明記し、2023年2月6日(月)までに、E-mail(apstj.fg.pp@hoshi.ac.jp)にてご連絡ください。

お問い合わせ・申込み先

 事務局:日本薬剤学会 物性FG事務局 担当 古石 誉之まで
 〒142-8501 東京都品川区荏原2-4-41 星薬科大学薬品物理化学教室内
 電話/FAX:03-5498-5159、E-mail: apstj.fg.pp@hoshi.ac.jp
 URL:http://bussei-fg.com/
 

プログラム

1030-1035       はじめに 
              東 顕二郎(千葉大学)

1035-1115       振動分光の基礎~はじめての方に向けて原理から
     笹倉 大督 先生(スペクトリス)
 

1115-1205       低波数領域ラマン分光法の基礎と品質管理への応用
     深水 啓朗 先生(明治薬科大学)

1300-1340       バイオライフサイエンス分野へのRaman分析の応用
     廣瀬 侑太郎 先生(堀場製作所)

1340-1430       オリジナルラマンプローブによる高精度・多重イメージング
               神谷 真子 先生(東京工業大学)

1440-1530       高輝度赤外線領域放射光を利用した分光と物性評価
               池本 夕佳 先生(高輝度光科学研究センター)

1530-1610       ナノ分解能の新しい赤外分光技術 AFM-IR
     横川 雅俊 先生(ブルカージャパン)

1620-1700       PATへの振動分光の応用
               深津 卓也 先生(アステラス製薬)

1700-1705       おわりに
              我藤 勝彦(大塚製薬) 

※講演スケジュールは変更される場合がございます。

 

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