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厳格化が進むコンビネーション医薬品の規制要件をクリアするには
開発期間の短縮とリソースの最適化

日本ベクトン・ディッキンソン

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葛西 崇夫 氏

 
 コンビネーション医薬品は、医療機器の規制要件も課されるため、上市には通常の医薬品よりも高いハードルがある。ベクトン・ディッキンソン(BD)は、その豊富な経験と知見で開発の加速、リソースの有効活用に寄与する製品・サービスで、世界各国の製薬企業のコンビネーション医薬品開発をサポートしている。
 日本BD のテクニカルサービスシニアマネージャー葛西崇夫氏に現在の課題やニーズについて話を聞いた。

 

■コンビネーション医薬品の需要が増大

 世界的にコンビネーション医薬品のニーズが高まっている。この背景には、バイオ医薬品市場の伸長や在宅医療の普及がある。このため、バイアル製剤をプレフィルドシリンジ(PFS)製剤に切り替えたり、グローバル化に向けた開発に乗り出す製薬企業が増えている。

 一方で、世界各国では規制要件の厳格化が進んでいる。代表的なのは2020年に適用が開始されたEU MDRで、医療機器の観点で機能性のレビューを受けたうえで、当局に申請しなければならなくなった。また、各国で独自の要件が設けられていることや、患者自身で投与できるように高いユーザビリティが求められる点も、コンビネーション医薬品の開発を難しくしている。

 「このような背景から、グローバル薬事のスペシャリストや知見のニーズが増しています。まずは、コンビネーション医薬品の全体像を理解していただけると、プロジェクトの目標やアプローチが見えてくると思います」と、視野をクリアにして開発を進めることが重要だと葛西氏は強調する。

 

■開発の全体像をつかむ【BD YourPathTM

 BDは、非臨床試験から第3相試験まで、どの開発段階からでもサポート可能だ。コンビネーション医薬品開発で求められる試験やデータ、それらを申請へ進めるためにどのような工程が必要なのか、少しでもわからないことがあれば、BDに相談すれば解決できる。

 主要なサービスは5つ)あるが、なかでも「BDYourPathTM」は欠かせないサービスの1つだ。BDYourPathTMは、コンビネーション製品開発のトレーニングおよびコンサルテーションサービスで、一次容器やドラッグデリバリーシステム(DDS)、製品開発プラン設計などの基礎的なことから、ベンダー選択に必要な知識や各国の規制、開発を進めるうえで必要な実践的なことまでを3日間で学ぶことができる。製薬企業の依頼を受けて、BD担当者が訪問した際、話をする中で徐々に開発の課題が見えてくることが多いという。

 「BD YourPathTMでは、お客様の開発製品を踏まえてフレキシブルに、コンサルテーションの観点から強化トレーニングを提供する点が大きな特徴です。日本はもちろん欧米、アジア諸国など、世界中で製品上市をサポートした経験をもつBDならではのサービスです。受講いただくことで、製品開発の見通しがよりクリアになると好評いただいています。コンビネーション医薬品の開発では、課題を見つけるところからサポートが始まります。そのなかで必要な事案が出てくれば、柔軟に開発をサポートしてしていきます」(葛西氏)。

 

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図  開発フェーズとサービス内容

 

■全ての開発フェーズでサポート

 すでに必要なサポートがわかっている場合は、開発のスピードアップとリソースの集中を可能にするサービスを用意している。「BD PartnerPathTM」は、少量サンプル提供サービスで、開発初期の容器選定に必要なサンプルから、上市前の臨床使用可能なサンプルまで、開発中に必要となるあらゆるサンプルを迅速に提供してもらえるので、必要なときに、欲しいサンプルが手に入るため、開発期間を短縮することが可能だ。

 また、統合されたデバイス付医薬品開発やPFSデリバリーシステム評価のための、各種「コンビネーション製品設計用試験」のほか、ICHでトピックとして取り上げられたE&L試験といった一次容器と薬剤の相互作用やコンビネーション製品の機能性確認を含む各種「コンビネーション製品申請用試験」の受託も行っている。なかでも注目したいのは、機能性評価試験である。各コンビネーション医薬品には特徴的な付加価値がある。例えば、オートインジェクターのボタンを押すだけで薬液を注入する機能や、注射後の針刺し事故防止といった機能が代表的だ。

 「こうした機能が発揮されるためには、一次デバイスと二次デバイスの統一性が重要になります。製薬企業やBDの用意したデバイスで、コンビネーション製品として正しく機能が発揮できるかなど、患者さん目線での使用も含めて、機能性評価試験をすることで、開発や上市後の問題が起こらないようにサポートすることが可能です」(葛西氏)。

 「レギュラトリーサポートサービス」では、申請時に起こり得る規制上の課題に応える。前述したように、コンビネーション医薬品の規制環境は複雑である。本サービスでは、日本、欧米はもちろん、マレーシア、中国、カナダ、韓国などさまざまな国の規制で必要な事項リストや、開発製品に規制がどのように適用されるか評価した結果を提供している。

 「申請時にデータや資料不足があれば、当局とのやり取りが繰り返しになり、数カ月のロスになるうえ、コストも増えてしまいます。BDの薬事専門家に相談できるサービスやQ&Aサポート、メールでの問い合わせにも対応しているので、こうした無駄を省くこと
ができます」(葛西氏)。

 「非臨床使用少量充填サポート」は、製薬企業にPFSの充填施設がない場合や商業生産施設しかない場合などに有効なサービスだ。開発段階の充填設備の立ち上げは大きな負担になる。BDのGMP製造施設では、デバイスの組み立てが可能で、1ml~50 mlまでのシリンジ充填ができるほか、ETOや蒸気滅菌が行え、最大10,000ユニットのバッチを充填することができる。

 

■開発期間の短縮とリソースの最適化に貢献

 「コンビネーション医薬品の開発に不安がある場合やグローバル展開を考える場合には、開発フェーズに合わせて具体的な知見やアドバイスを行っています。開発期間の短縮に加えて人材など、製薬企業の限られたリソースを最適化して、自社のコアコンピテンシーに集中する際は、受託サービスを検討して欲しい」と、葛西氏は寄り添った開発サポートを行う姿勢を示す。

 今後は、BD YourPathTMを含めた5つのサービスに加え、ヒューマンファクタースタディなど、さらなるサービスの拡充を予定している。2021年にコンビネーション医薬品の検証に特化したZebraSci社(米国)を買収した。これによって、他社製品との比較や他社製品のデバイス検証が受託可能になった。

 「BDは、コンビネーション医薬品開発で世界トップ30の製薬企業のうち25社と協業してきた実績があります。BDの総合的なサポートに加え、今後、拡充するサービスにも期待していただき、コンビネーション医薬品開発のより強力なパートナーとして、BDは幅広い付加価値サービスを今後も提供していきます」と葛西氏は言う。

 グローバルに目を向けると、各国の規制は厳格化が進み、それぞれに異なる要件が設けられ、単独で対応できる製薬企業は多くはない。こうした企業を、全面的にバックアップしてくれるBDに今後も期待したい。

 


■お問い合わせ
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
〒107-0052 東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ
カスタマーサービス:0120-8555-90
URL:https://drugdeliverysystems.bd.com/ja-jp/

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