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“次世代型ワイヤレスロガー”がついに日本に登場
最新技術が現場に自由度と高い投資効率をもたらす

ヴァイサラ

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(左)魚路氏(セールスマネージャ)
(中央)池田氏(産業計測営業本部 部長)
(右)池ヶ谷氏(セールスマネージャ)

 産業用計測機器などの世界的サプライヤーで、製薬業界でも多くの実績をもつヴァイサラが2020 年秋に日本で新たにワイヤレスロガー「RFL100」の提供を開始する。本製品は、これまで用いられていた有線ロガーはもちろん、従来のワイヤレスロガーに比べても大きなメリットを現場にもたらす新技術が採用されている点において、“次世代型”のデータロガーであるといえる。
  環境モニタリングシステムがたどってきた技術的変遷を紐解きながら、この“次世代型”ロガーとなる「RFL100」の特長や強み、さらにはその機能がこれまで現場にあった課題をどのように解決してくれるのかを探るべく、同社の池田光信氏、魚路康幸氏、池ヶ谷愼一郎氏の3 名に話を聞いた。

 

環境モニタリングシステムの技術的変遷~アナログからデジタルへ

 環境モニタリングシステムはこれまで、アナログからデジタルへという技術的な進歩を遂げてきた。計測したデータを手書きで紙媒体に記録するという最も旧来型の方法から、「紙に自動で記録する」という“手書きからの脱却”を経て、次第にペーパーレスの記録計へと移行し、“紙から脱却”していくステップが踏まれた。

 これらは、記録が自動化されてはいるもののシステム自体はアナログで、さらにそこから「末端のセンサー出力から記録するものまでがすべてデジタル的に処理される」というデジタル方式へ進化してきたというのが大まかな変遷になる。

 では、ユーザーから見てアナログとデジタルの大きな違いは何であろうか。
 「アナログとデジタルでは、例えば設備関係での電源使用や、インフラ投資に関するコスト・手間が大きく異なってきます。デジタル化することにより、ユーティリティの工事負荷が減り、投資コストが低減されます。つまり、投資効率が上がるという構図になります」と、魚路氏はその最大のポイントに投資効率を挙げる。

 

ワイヤレスであることがもたらす自由度

 魚路氏は、デジタル化することが投資効率向上につながるとしながらも、そのメリットを最大限享受するためには、物理的な面も勘案することが重要だと指摘する。

 「有線によるシステム、つまり、センサーとサーバーがケーブルによってつながれているような状況では、製薬企業のラボなどスペースに限りがありながらも、追加装置の導入によってレイアウト変更になることが多い環境では、ケーブルという物理的要素が障壁になってしまいます。工事負荷とコスト低減の効果をより高めていくためには、装置の追加やレイアウト変更にもフレキシブルに対応できるように、物理的障壁をなくす、つまり、ワイヤレス機器を活用することがポイントになってきます」と魚路氏は説明し、コスト面に加え、施設にレイアウト可変性をもたらし、現場の自由度を高めてくれるということが、ワイヤレスロガーの大きな強みになることを示唆した。

 

なぜこれまでワイヤレス製品は普及しなかったのか?

 池田氏、魚路氏、池ヶ谷氏の話を聞き進めると、前述の「デジタル化およびワイヤレス化のメリット」は、すでに業界内で十分に認識されていたという。それではなぜこれまでワイヤレスのデータロガーは浸透してこなかったのか? その背景には、技術的な課題がある。

 日本では、GxP環境下のラボなどでは比較的狭い部屋が隣接していることが多い。例えば分析室、溶出試験室、天秤室が別部屋として連なっているため、これまでのワイヤレス製品で主流だった2.4GHz帯域の通信技術では、壁や扉に遮断されて通信距離が十分確保できなかった。

 また、保管エリアにおいても、金属ラックが置かれているケースが多いため、電波が金属に反射してしまう現象により、想定している通信距離まで飛ばないという事態を招くことがあった。

 これら課題を解決するために、従来はバケツリレーのようなイメージで、一定間隔ごとに中継器を入れる手法を採用していたが、中継器に電源が必要でコストもかかり、結果的にユーティリティとコスト負担が大きくなってしまうというのが、ワイヤレスが普及しなかった大きな理由であり、ユーザーが抱える不満となっていた。

 

■ユーザーの不満を解消する新技術

 このように、通信距離という技術的課題によって、従来はデジタル化およびワイヤレスのメリットを十分に引き出せていなかったが、ヴァイサラが新たに提供する製品は、ユーザーが抱えていた不満を解消する機能をもつ。

 新たにリリースする「RFL100」に用いられる通信技術は、「LPWA」(Low Power Wide Area)と呼ばれるもので、従来のワイヤレス製品や一般的に使われるWiFi、Bluetoothの2.4GHzではなく、1GHz以下のサブギガ帯に属している。この技術により長距離通信が可能となり、さらに建物を回り込む特性を有している新技術だ。

 「ユーザー様の最も大きな要望は、シンプルに通信距離を長くすることでした」と魚路氏は語るが、その理由は、通信距離が伸びればアクセスポイント数が減り、ユーティリティの負担を減らせるためだ。
 この理想的なワイヤレスシステムを実現するのが、次世代型ワイヤレスロガー「RFL100」である。その特長は何よりもまず、従来に比べて通信距離が非常に長いことが挙げられる。設置環境にもよるが、室内で最大80~100mほどの通信距離を得ることができるため、中継器を設置する必要性はなくなる。

 さらに、同じく新製品であるワイヤレスアクセスポイント「AP10」は、ロガーに対して最大1対32までの接続を可能にしているため、通信距離が伸びつつ、接続可能台数が増えることでアクセスポイントを減少させ、投資コストを合理化することが可能になる。中継器が必要ないことで、電波の不安定要因を受けにくいこともポイントだ。

 

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RFL100
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AP10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IT部門から見たメリット~IPアドレス数を抑える

 ネットワーク的な負荷を考えてもメリットは大きい。従来は、末端のロガー1つに対してIPアドレスが1つ必要であったが、新システムではアクセスポイントのみにアドレスを付与し、ロガーとアクセスポイントは電源が入れば自動で接続をはじめるという形式を採用しているため、大幅にIPアドレスの数を低減することが可能になる。IPアドレス数を減らすことが重要視されている昨今、この点も特筆すべき長所であろう。

 

インフラ投資効率を高めるポイント~部署間連携

 モニタリングシステムのような施設内インフラへの投資効率を最大限高めるためには、部門間を横断して、組織に横串をさす形で運用することも重要になる。バーチャルやクラウドを積極的に活用してグローバルで統合したり、1つの工場内での部門間統合を実現できれば、投資効率は非常に大きくなってくる。

 「ヴァイサラは、これまでも製薬企業様にサービスを提供する中で、異なる複数の部門ご担当者とやりとりさせていただき、それぞれが抱える課題を統合して解決するような提案もしてきました。例えば昨今、重要視されるデータセキュリティに関して、品質管理部門とIT部門の方それぞれからお話を聞くと、抱えている課題は共通している部分が見出されることもあったため、双方の意向を踏まえてより効率的に課題解決の道を探るなどの取り組みを行ってきました。ラボや製造、品質保証、IT部門の方等多部門の業務範囲にかかわるインフラ投資においても、そのメリットが最大となるようサポートさせていただきたいと思っています」と池ヶ谷氏は話し、同社のサポート体制の幅広さを示した。

 

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実績が安心感につながる~ヴァイサラだからできること

 今回紹介したワイヤレスロガー「RFL100」は、新技術でこれまでの課題を解決する“次世代型”の製品だといえるが、同社が提供できる強みは技術そのものの“先端性”だけではない。

 「このワイヤレスロガーは、すでに欧米では非常に多くのユーザー様に提供しています。そういう意味では、すでに実績があるシステムとして、日本のみなさまにも安心してご使用いただけると思います。また、ヴァイサラではこれまでも多くの製品をユーザー様にご提供し、バリデーションの面でも広く対応して知見を積み重ねてきました。新製品を活用していただく中でも、充実したサポートで、先端技術と同時に安心感もご提供できるように努めていきたいと考えています」と池田氏は話す。

 これまでも多くの実績を積み重ねてきたからこそ、ユーザーの信頼も厚いヴァイサラ。今回、日本で販売を開始するワイヤレスロガー「RFL100」は、その最新技術によって現場に大きなメリットをもたらすものであるが、サービス体制の土台となるのは、同社がこれまで継続して市場に提供してきた“安心感”といえるかもしれない。

 

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■お問い合わせ
ヴァイサラ株式会社
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング16F
TEL:03-5259-5965
URL:https://www.vaisala.com/ja/contactus

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