9月24日(木)
DIA メディカル・アフェアーズフォーラム 2020
- 価値を生み出す将来のMAとは? -
(WEB開催 (Webinar) )
●開催趣旨
メディカルアフェアーズ (MA) は、製品の販売活動を担当する部門から独立し、医学的又は科学的な知識をベースに医師などの医療従事者のニーズを把握し、必要な情報を創出、提供し、医療の価値の最適化を通して、患者さんの生活の向上に寄与すること目的とした部門とされています。日本製薬工業協会においてはMA部会が発足し、昨年「メディカルアフェアーズの活動に関する基本的考え方」が発表されました。その中では、MAのミッションは、「すべての患者さんへ最適な医療を届けるため、①アンメットメディカルニーズを充足させる医学・科学的なエビデンスを構築し、医療関係者等へ情報発信する。②高度又は最新の科学的知見等を用い、医学的・科学的交流を社外医科学専門家に対し行う。」と記されています。しかしながらMAは、製薬企業において比較的新たに設立された部門であり、部門の業務範囲、役割、期待値は会社により様々であり、大きな期待がMAに寄せられつつも、理想と現実の狭間で悩むことがあると思います。
また近年、製薬企業をとりまく外部環境の変化が著しく、デジタル技術をはじめとしたテクノロジーの発達や、リアルワールドデータ(RWD)の利活用が注目され、各社が新薬開発や、医療経済評価、有効性・安全性評価、顧客分析等に対する取り組みをデジタルプラットフォームやツールを活用して強化しているところと思います。また利用できるデータベースも次世代医療基盤法施行、疾患レジストリの活用等により、さらに拡大することが予想されます。このような大きな変化が起こりつつある中、各社のMA部門では、如何に医療に、またその先にいる患者さんに付加価値を提供できるのか、日々創意工夫をされております。
今回のMAフォーラムでは、現在までのMA活動を振り返りながら、今後MAで大きな役割を期待されている「アンメットメディカルニーズの同定」と「エビデンスの創出」という二つに焦点をおきます。この2つの役割においては先述のデジタルやRWDの利活用に関する課題もありますが、各社の具体事例を紹介して頂き、Best practiceやlessons learnedを一緒に考えます。さらにアカデミアの立場からは、製薬企業のMAに対してどのような期待を持っているのか、アカデミアと製薬企業がコラボレーションするにあたり、MAが果たすべき役割は何かということについても、プレゼンテーションをいただき、議論を深めていきます。またフォーラムの最後では、「医療、患者さんに付加価値を提供していくために、企業とアカデミアがどのような変革を遂げていくべきか」のあるべきMA像をパネルディスカッションにおいて議論をする予定です。
企業のMA部門の方はもちろんのこと、MA部門と協働する企業の各部門の方、MA部門とコラボレーションをされているアカデミアの方など、一人でも多くの皆様のご参加をお待ちしています。
●開催概要
日程:2020年9月24日(木)10:00~17:10 WEB (Webinar) による開催
参加費、参加申込方法:下記詳細ページをご覧ください
詳細:https://www.diaglobal.org/Tools/Content.aspx?type=eopdf&file=%2fproductfiles%2f8973702%2f20319%2Epdf
●プログラム
10:00-10:15 開会の挨拶
一般社団法人 ディー・アイ・エー・ジャパン 西條 一
プログラム委員長/セルジーン株式会社 西馬 信一
※WEB講演のため、講演時間が多少前後する可能性がございます。
10:15-12:00 基調講演 ※途中、ブレイクあり
座長 プログラム委員長/セルジーン株式会社 西馬 信一
「メディカルアフェアーズの活動に関する基本的考え方」
大日本住友製薬株式会社 西村 剛
「Academiaから見たMA/MSLに対する期待 製薬企業と医療関係者とのコミュニケーションの向かうところ」
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 中村 治雅
「社会構造の変化とメディカルアフェアーズの立ち位置」
株式会社ミクス 沼田 佳之
12:00-13:15 セッション 1 Insight Capture
座長 ノバルティスファーマ株式会社 戸田 光俊
「Patients Medical Needs (PMN) の活用:Lillyにおける取組と課題」
日本イーライリリー株式会社 今岡 丈士
「消費財メーカーなどの他業界では、インサイトをどう定義しビジネスに活用しているか?」
株式会社インサイト 桶谷 功
質疑応答
本セッションの講演者
13:15-14:15 ランチブレイク
14:15-15:15 セッション 2 Best Practice for Evidence Generation
座長 セルジーン株式会社 宇野 修司
「COVID-19が引き起こすエビデンス創出活動のパラダイムシフト」
ノバルティスファーマ株式会社 大山 尚貢
「アカデミアから見た企業とのevidence generationに関するコラボへの期待」
慶應義塾大学 臨床研究推進センター 和田 道彦
質疑応答
本セッションの講演者
15:15-15:30 ブレイク
15:30-17:00 パネルディスカッション MAのあるべき姿を語ろう!
座長 グラクソ・スミスクライン株式会社 浦島 直
アステラス製薬株式会社 渡辺 哲也
パネラー
本セッションの講演者、およびプログラム委員長/セルジーン株式会社西馬 信一
17:00-17:10 閉会の挨拶
プログラム副委員長/グラクソ・スミスクライン株式会社 浦島 直