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くすりに携わるなら知っておきたい!
医薬品の化学

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「グレープフルーツジュースの謎」、「セルロースはなぜ水に溶けないの?」を紐解く!
くすりに携わるすべての人に読んでいただきたい1冊

 
 本書は、月刊誌「PHARM TECH JAPAN」で4年間にわたり連載した好評企画をまとめたもので、第Ⅰ部「医薬品を支える化学」、第Ⅱ部「創薬を目指す医薬品化学」、第Ⅲ部「最近の創薬に思う」の三部構成である。それぞれを独立して読むこともでき、研究者だけでなく、薬剤師、薬学部生、その他、くすりに携わるすべての人に読んでいただきたい1冊。「グレープフルーツジュースの謎」では、その謎を構造式から紐解き、その他にも「セルロースはなぜ水に溶けないの?」など、有機化学の視点からさまざまな現象の謎を解明する指南書。
 

編著:高橋 秀依、夏苅 英昭/著
定価(本体3,600円+税)/B5判/292頁/2019年12月刊

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目次

第Ⅰ部 医薬品を支える有機化学
 第1章 ココがわかれば有機化学は簡単!
  1.アミンはなぜ塩基性を示すのか?
  2.アミドの窒素はなぜ塩基性を示さないのか?
  3.ヒドロキシ基のさまざまな性質:カルボン酸,フェノールはなぜアルコールよりも強い酸になるのか?
  4.曲がった矢印と化学反応
  5.カルボニル基の化学(1):イミンの生成反応とイミンが関与する生体内反応
  6.カルボニル基の化学(2):アミド・エステル結合の形成反応 
  7.キラリティーを学ぼう
  8.タンパク質・ペプチド・アミノ酸の化学
  9.糖化学へのお誘い 
  10. 水素結合,電気陰性度とはなんだろう?
  11. 生体内で起きている酸化・還元の化学 
    
 第2章 有機化学は役に立つ!
  1.ノーベル化学賞と有機合成
  2.鈴木-宮浦カップリングと医薬品創製
  3.光化学反応を勉強しよう!(1)
  4.光化学反応を勉強しよう!(2)
  5.時代は回る:有機分子触媒
  6.セルロースはなぜ水に溶けないの?
  7.シクロデキストリンの化学
  8.生体直交型反応
    
第Ⅱ部 創薬を目指す医薬品化学    
 第1章 医薬品化学の基礎 
  1.医薬品と生体内標的分子の間に働く力
  2.ドラッグデザインの基礎知識-ファーマコフォア,バイオアイソスター-
  3.薬物の物性改善の実際
  4.酵素反応の仕組み(1):触媒反応の有機化学
  5.酵素反応の仕組み(2):プロテアーゼ阻害薬の創製へ
  6.補酵素:機能と化学   
    
 第2章 医薬品はサイエンスの結晶
  1.なぜ,フッ素は医薬品に活用されるのか?
  2.薬物代謝を有機化学で考える
  3.グレープフルーツジュースの謎
  4.プロトンポンプ インヒビターはプロドラッグではないのか?
  5.キラルスイッチ医薬品を考える
  6.くすりの効くかたち:軸不斉と医薬品
  7.添加剤を構造式で考える
  8.スルホンアミド構造と医薬品
  9.β-ラクタム系抗菌薬の化学
  10. セレンディピティとベンゾジアゼピン系薬剤
  11. ロタキサンを医薬に活かす
  12. 二次元世界からの脱出?
    
第Ⅲ部 最近の創薬に思う  
 
 第1章 新薬と創薬の話題
  1.史上初の重水素化医薬品
  2.ホウ素を含む4つの新医薬品
  3.糖尿病治療薬と糖質の化学
  4.糖尿病治療薬(1):SGLT-2阻害薬とインクレチン関連薬
  5.糖尿病治療薬(2):GLP-1アナログの進歩
  6.核酸医薬品を支える化学
  7.ADC:抗体-薬物複合体 
    
 第2章 創薬を取り巻く環境
  1. 創薬で思うこと(1):世界および国内の医薬品市場,ハーボニーとレブラミド
  2.創薬で思うこと (2):リリカとテクフィデラ 
  3.新薬創製 医薬品研究開発の現状:ブロックバスター vs ニッチバスター
  4.なんで低分子じゃダメなんだろう? 

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