アジア最大級の分析機器・科学機器専門展示会
JASIS 2018 の見どころ
会期:2018年9月5日[水]~9月7日[金]
開催時間:10:00~17:00 会場:幕張メッセ
2018年9月5~7日の3日間にわたり、幕張メッセでアジア最大級の分析機器・科学機器専門展示会「JASIS 2018」が開催される。約500社が出展、1,500小間のスペースに展示ブースが並ぶ会場内には、多様な産業に活用できる分析機器が一堂に集まる。本稿では、特に医薬品の製造、品質管理業務に携わる方々に向けて、JASIS2018の見どころを紹介する。
●分析/品質管理を支える最先端技術
展示会のメインともいうべき出展スペースには、製薬産業向けに機器やソリューションを提供する企業も多数ブースを構える。分析ラボにおいて規制面でトピックとなっている”データインテグリティ”対応のツールや、試験検査業務をサポートする分析装置、異物混入検査機など、品質管理業務に有用な機器が数多く展示される予定だ。また、市場拡大を続けるバイオ医薬品の分析機器・サービスも多数並ぶため、自社の製品特性にあわせた最新の機器を一挙にリサーチ/比較できる貴重な機会となる。
注目すべき出展製品を以下にまとめているので、ぜひ会場を訪れるにあたっての事前情報収集にお役立ていただきたい。
※JASIS2018 注目出展製品一覧はこちら
●日局17 第二追補はどう動く?
JASISで毎年開催されているのが、日本薬局方の最新動向を専門家が解説する「日本薬局方セミナー」である。
今年も会期2日目の9月6日に、「日本薬局方の現況 第17改正第二追補の動向を中心として」と題して、PMDAや国立衛研の担当者らが最新情報を発表する。
全体の概要に加え、新規理化学試験法やタンパク質医薬品注射剤の不溶性微粒子試験法についての内容が予定されており、第二追補に向けての各試験法の議論の進捗などが共有される見込みだ。プログラム、講演者は以下のとおり。
講演1:「日本薬局方の最近の動向について」 講演2:「新規理化学試験法による医薬品分析」―ラマンスペクトル測定法など― 講演3:「生物薬品に関連する最新動向」―タンパク質医薬品注射剤の不溶性微粒子試験法を中心に― |
●ここにしかない情報を発見する ~製薬産業の見通しからAI・IT技術まで
JASISでは、医療や創薬等ライフサイエンスに関連した展示を集約する“ライフサイエンスイノベーションゾーン”という企画が行われている。近年来場者数が増加の一途をたどっている注目企画で、業界の第一線で活躍する講師陣による基調講演も稀少性が高い。本年の基調講演テーマは「最先端バイオ医薬・ヘルスケアと分析機器の役割」。医薬品産業が直面する課題と解決の方向性について中外製薬代表取締役会長の永山治氏が講演するほか、AMED創薬戦略部長の河野典厚氏が日本の創薬環境とAMEDの取り組みを語るなど、多彩なテーマが設定されている。
主なセッションは以下のとおり。
日本の医薬品産業の課題 クリニカルDNAの創薬における役割 次世代ヘルスケアと薬づくり~デジタルテクノロジーに牽引される変革を語る~ ポストゲノム時代のライフサイエンス 20世紀遺伝子決定論からのパラダイムシフト 米合同セッション グローバル創薬とバイオサイエンスの役割 ~JAIMA/PITTCON/ETC Joint Forum~ ・クライオ電顕の役割 ・質量分析に求める課題 創薬開発とシステムバイオロジーの進歩 AI・ICT革命からの未来社会予測 |
プログラム詳細は、JASISのホームページを参照。