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品質管理における重要要素の1つ 除染プロセス最適化への出発点とは?
ヴァイサラ

■過酸化水素が除染に用いられる理由

 医薬品等ライフサイエンス分野において、開発・製造環境の気体除染プロセスに過酸化水素(H2O2)を利用することが広まっている。これは、世界保健機関(WHO)により発がん物質とみなされているホルムアルデヒドの代替として、H2O2が有用であるとされていることが1つの要因であろう。

 低温H2O2蒸気が密室へ注入されると、ウイルス、胞子、バクテリア、および菌類を含めたさまざまな生物有機体に対し効力を発揮し、バイオバーデンを削減することが知られている。そして酸素と水に分解され、匂いも残留物も残さないという特性上、環境負荷低減にも寄与し、処理後の残留物を除去する必要もない。

 このように、発がん性がなく環境にやさしい、さらに高度な除染効率を有するという特長をもつH2O2 は、幅広い分野で活用されている。
 

■実験室の汚染防止は品質管理上必須

 たとえば、医療機関で使用される機器や備品、施術室などの除染、また食品工場における環境クリーン化など、H2O2が利用されるフィールドは多岐にわたるが、ライフサイエンス分野の製品開発・製造における実験室もその1つである。

 実験室において、機器表面や大気が汚染されていれば、その環境下で行われる研究活動に大きな悪影響を及ぼす可能性がある。特に医薬品・医療機器といった、菌や微生物の管理が厳格に求められる製品では、除染の管理レベルも高い要求があるが、H2O2は前述の特長により、バイオセーフティキャビネット(BSC)、動物飼育室、洗浄機などの実験施設の除染で豊富な使用実績がある。さらには容器、包装室、保管室、保管タンク、およびアイソレーターの除染にも使用できる優れたユーティリティを有している。

 

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ヴァイサラPEROXCAP®【HPP270シリーズ】 
過酸化水素・湿度・温度プローブ

 ■除染プロセスをコントロールするキーワードは“適切な計測

  除染におけるH2O2 の利用が広がれば、必然的に“除染プロセスをいかに適切にコントロールするか”ということが品質管理上の重要な論点になる。そしてこの議論に対する答えの出発点となるのが、“正しいパラメータを計測すること”といえるだろう。

 除染プロセスにおいてはH2O2を含んでいる除染された空気は、湿度計測に影響します。つまり、主に計測すべき対象はH2O2と湿度ということになるが、一口に湿度といっても相対水分飽和度(RS%)、相対湿度(RH%)があり、さらに環境に影響を及ぼす温度も把握する必要がある。プロセスの適切なコントロールにあたっては、これらを適切に計測することが第1歩となる。

 

 

 

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 PEROXCAP®技術の主な特徴

■複数のパラメータを同時計測、プロセスを確実に把握する

 これら項目を網羅的に計測できる製品がある。それは、ヴァイサラPEROXCAP®センサを搭載したプローブ「HPP272シリーズ」(写真)だ。

 同製品は、コンパクトサイズでありながら過酸化水素蒸気、温度、湿度(相対水分飽和度と相対湿度)をすべて同時に計測が可能。特に相対水分飽和度の計測により、水蒸気と過酸化 水素蒸気の混合気体の水分飽和度を計測することにより、除染された空気の凝縮が始まるタイミングを確実に把握することができる。

 さらに、ヴァイサラ独自のPEROXCAP®技術によって、長期安定性と繰り返し性に優れることも特筆すべき点である。PEROXCAP®技術の主な特長をに、計測の作動原理をに示す。

 

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 PEROXCAP®商標登録の構造と作動原理

 

■高湿環境でも高い信頼性と繰り返し性

 PEROXCAP®は、安定した繰り返し可能な計測を行うために開発されたインテリジェント技術である。たとえば湿度が飽和状態に近い環境でも安定した計測を可能にするために、結露防止のためのセンサ加温機能を搭載するなど、細部にも工夫がなされている。図に示した計測原理による信頼性の高さに加え、厳しい計測環境下でも安定的に繰り返し使用できる技術であり、H2O2の除染プロセスを最適化するうえで不可欠な“計測”という要素を満たしてくれる。

 品質管理上必須となる除染プロセスの中で、多用されているH2O2。その有用性が最大限に活きるためには、こうした“適切な計測技術”が不可欠といえるだろう。

 

◆第31回インターフェックスジャパンに出展◆
◎会期:2018年6月27日(水)~29日(金)
◎会場:東京ビックサイト
◎展示:物流・搬送ゾーン ブース№E40-9

 今回記事でご紹介いたしましたHPP270シリーズをはじめ、高精度な湿度/湿度/CO2計測機器等を展示いたしますので是非、お手にとってご覧ください。ご来場をお待ちしております。
 


【お問い合わせ】
ヴァイサラ株式会社
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング16F
TEL:03-5259-5965   
URL:http://www.vaisala.co.jp/contactform

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