開催日 | 2025年9月19日(金) |
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開催地 | Web |
講師 元(株)資生堂 掛川工場・大阪工場 技術部長 鈴木欽也 氏
講師紹介
1980年に大学卒業後、㈱資生堂に入社。掛川工場で検査、処方開発・生産技術開発を担当(約11年間)。その後、本社生産技術部で海外事業戦略、海外工場建設、生産技術移転、海外薬事対応、海外原料・資材・製品調達の業務を担当(約9年間)。その後、中国北京工場の取締役工場長(約3.5年間)、掛川工場技術部長、大阪工場技術部長を担当(約6年間)、㈱コスモビュティー執行役員 品質管理部長としてベトナム工場、中国工場を建設。その後、㈱ディー・エイチ・シーさいたま岩槻工場の工場長としてメーキャップ製品の生産に向けて工場改修・立上げを実施した。
過去、米国OTC製品の化粧品業界で日本国内初のFDA査察を受け入れ、指摘事項ゼロ件での対応、ヒアルロン酸のヨーロッパ原薬登録・米国FDA登録、ヒアルロン酸の原薬工場棟の増設を責任者として推進した。
2017年から埼玉県中小企業診断協会に所属し、海外事業展開支援、中小企業の経営革新計画の作成支援、生産工場のIT推進化支援の活動を実施中。
公害防止管理者(水質1種、大気1種)、中小企業診断士(埼玉県正会員)、FR技能士、ターンアラウンドマネージャー(事業再生、(一社)金融検定協会認定)、健康経営エキスパートアドバイザー、ISO9001審査員補
■ご専門および得意な分野・研究
・マスカラ、エナメル等のメーキャップ製品、化粧水、乳液等のスキンケア製品の処方開発・生産技術
・分析化学(化粧品のクレーム品の分析、他社製品の分析)
・国内薬事、海外薬事およびISO22716や米国cGMP対応
・海外事業展開支援、経営革新・事業承継支援、健康経営支援(中小企業診断士)
・トヨタ生産方式によるモノ作り(5S、工程設計)、品質管理(中小企業診断士)
・ISO9001 監査員補
■本テーマ関連学協会でのご活動
・西日本化粧品工業会の化粧品技術講習会:2013年、2014年´化粧品における品質保証の取り組み’、2020年‘化粧品におけるスケールアップの方法’のテーマで講演
<その他関連セミナー>
化粧品・医薬部外品・食品 一覧はこちら
9月26『化粧品・医薬部外品における外部委託先(OEM・ODM)管理の実務とGMPへの対応』とセットで受講が可能です。
講義内容はこちら→
日時・会場・受講料 ●日時 2025年9月19日(金) 10:30-16:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
『化粧品GMP(9月19日)』のみのお申込みの場合
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
『化粧品OEM(9月26日)』と合わせてお申込みの場合
(同じ会社の違う方でも可。※二日目の参加者を備考欄に記載下さい。)
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名79,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき68,200円⇒割引は全ての受講者が両日参加の場合に限ります
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名90,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき79,200円⇒割引は全ての受講者が両日参加の場合に限ります
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。 ●録音・撮影行為は固くお断り致します。 ■ セミナーお申込手順からセミナー当日の主な流れ → ※配布資料等について
●配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。
・お申込の際にお受け取り可能な住所を必ずご記入ください。
・郵送の都合上、お申込みは4営業日前までを推奨します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
・それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、その場合、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございますことご了承ください。
・資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
セミナーポイント
本セミナーは、化粧品製造所の技術者を対象に、ISO22716(化粧品GMP)とISO9001(品質マネジメントシステム)の融合による品質保証体制の構築と強化を目的としています。近年、医薬品をはじめとして、化粧品においても法規制の厳格化や消費者の品質意識の高まりにより、両規格の統合的の運用が求められています。そこで、ISO9001のプロセスアプローチと、ISO22716が重視する現場管理・衛生・設備・製造管理の原則の違いを理解した上で、実務でどのように融合させるかを詳しく解説します。
加えて、組織体制、構造設備、製造・包装、微生物管理、逸脱・苦情・市場回収、外部委託先管理など、ISO22716の各要求事項を実務に沿って紹介し、ワークを取り入れることで理解を深めます。最終的には、自社のGMPと品質マネジメント体制を統合し、効率的かつ信頼性の高い品質保証体制を築くための実践力を養うことを目指します。
■受講後、習得できること
・GMPの基本的な考え方
・GMP体制の要求事項の最新の動向
・化粧品GMPとISO9001の要求事項の違いについて
・化粧品GMPにおけるトップマネジメントの関与の必要性の理解
・化粧品GMPの各基準書、手順書の留意事項
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・ISO22716(化粧品GMP)
・薬機法、GMP施行令、GMP施行に関するガイドライン
・ISO9001:2015
■講演中のキーワード(*ネットで検索されるであろう単語等。5つ程。)
・化粧品GMP
・化粧品GMPとISO9001の違い
・化粧品GMPにおけるトップマネジメントの関与
・化粧品GMPにおける各基準書、手順書
セミナー内容
1.化粧品GMPと品質マネジメントシステムとの融合
1-1 ISO9001と化粧品GMP(ISO22716)の概要
1-2なぜ今、「融合」が求められているのか?
1-3 規制動向とグローバル調和
1-4. ISO9001のプロセスアプローチ vs GMPのリスクベースアプローチ
1-5 GMPの目的(安全性、品質、信頼性)
ワーク①:自社の品質システムの棚卸し
2.GMP体制づくりと人的管理
2-1 組織・従業員の要件
2-2 品質方針と責任体制
2-3 教育訓練・スキルマップ
2-4 人的エラーとGMP文化
3.構造設備とその管理
3-1清浄区画と動線設計
3-2 構造・設備設計の原則(交差汚染防止)
3-3 防虫・防鼠管理とその記録
ワーク②:現場の構造と動線
4.製造・包装・衛生・微生物管理
4-1製造工程の管理
4-2製造記録とバッチ管理
4-3 製造用水と清掃の基準
4-5充填・包装・仕上げ工程
4-6異物混入防止の観点
4-7 交差汚染・識別ミスの防止
4-8 衛生管理と微生物管理
4-9 作業者の衛生教育
4-10 クリーンエリアの環境モニタリング
ワーク③:リスクの高い作業と衛生対策
5品質管理と不適合対応
5-1試験室と品質管理
5-2分析機器の校正・バリデーション
5-3 留意すべき化粧品特有の試験項目
5-4逸脱管理と苦情対応
5-5逸脱報告書と調査のポイント
5-6 苦情の評価、傾向分析
5-7市場回収と外部委託管理
5-8リスク評価に基づく回収判断
5-9 委託先監査の実務
ワーク④:逸脱・苦情対応ケーススタディ
6 ISO22716とISO9001の統合運用
6-1 ISO9001とISO22716の要求事項比較
6-2品質方針、文書管理、是正処置
6-3 衛生・構造・微生物管理
6-4 統合マネジメントシステムの構築方法
6-5組織図とマニュアルの統合
6-6 監査の一元化と改善サイクル(PDCA)
ワーク⑤:統合管理体制のチェックシート
7 まとめ
7-1 化粧品GMPとISO9001の融合で実現する「強い品質保証」
7-2 これからの化粧品業界に求められること