開催日 | 2025年8月27日(水) |
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開催地 | Web |
★ソフトマテリアルとして注目されている「オイルゲル化剤」について、その基礎から、分子設計、さらには応用展開について解説します。
■セミナーテーマ
オイルゲル化剤の基礎と最近の動向・応用
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>
■講師
城西大学 理学部 化学・生命科学科 教授 博士(工学) 橋本雅司 氏
■主経歴等
2003年 4月 キヤノン株式会社 入社
2012年 3月 キヤノン株式会社 退社
2012年 4月 城西大学 理学部 化学科 准教授
2023年 4月 城西大学 理学部 化学科 教授
■専門および得意な分野・研究
・機能性有機材料の分子設計と有機合成
・ゲル化剤,液晶材料など分子集合体の設計と評価
・発光材料:Ir や Pt などの発光性金属錯体の合成と評価
■本テーマ関連の公的委員及び専門学協会等での委員会活動
・日本液晶学会 理事(行事)(2013年~2014年)
●日時 2025年8月27日(水) 13:00-15:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円<
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
■講座のポイント
液体の油をわずかな添加でゲル状に変化させる“オイルゲル化剤”は、膨大な試行錯誤に基づく分子設計の妙と、多分野への応用可能性を併せ持つソフトマテリアルとして注目されています。化粧品、食品、医薬、潤滑剤、さらには電子デバイス材料に至るまで、その機能性は今、産業界から大きな注目を集めています。
本講演では、オイルゲル化剤の基礎原理や構造分類に加え、低分子ゲル化剤の分子設計の考え方を詳しく解説します。さらに、ゲルの構造や物理特性の評価方法、実際のスクリーニングについても紹介します。そのうえで、最近の動向をふまえ、産業への応用と、その拡大に向けた課題についても展望を行います。
■受講後、習得できること
・オイルゲル化剤の基礎概念と機構
・低分子化合物を用いたゲル化剤の分子設計
・分子設計における最近の研究トピック
・産業応用に向けた研究動向と実用例
■講演プログラム
0.はじめに
・講演の目的と構成の紹介
・オイルゲル化剤が注目される背景
1.オイルゲル化剤の基礎
1.1 オイルゲルとは何か?
1.2 ゲル化のメカニズム
1.3 ゲル化剤の主な分類
1.4 低分子ゲル化剤と高分子ゲル化剤
2.分子設計と合成戦略
2.1 低分子ゲル化剤の分子構造
2.2 低分子ゲル化剤の分子設計
2.3 機能性ゲルの分子設計
2.4 ゲル化剤探索の実際
3.ゲルの評価手法
3.1 ゲル形成能:試験管倒立法と最低ゲル化濃度(CGC)の測定
3.2 ゲルの構造解析:SEM,XRD
3.3 ゲルの可逆性,チキソトロピー性
4.応用事例と最新動向
4.1 化粧品・食品・医療分野
4.2 工業系・電子系材料
5.研究開発・産業応用に向けての課題と展望
5.1 研究開発・産業応用に向けての課題
5.2 今後期待される応用
(質疑応答)