開催日 | 2025年7月16日(水) |
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開催地 | Web |
【開催日時】
2025年07月16日(水) 10:30~16:30
【講師】
アンリ・コンサルティング 代表 森川 安理 氏 【元旭化成(株)】
【専門】有機化学、プロセス化学
【略歴】
1977年3月 東京大学大学院理学系研究科 有機化学専攻 卒業
1977年4月 旭化成 入社
入社後、スクリーニング化合物の合成、プロセス化学研究に一貫して従事。この間薬学博士号取得(東京大学)。その後、医薬原薬製造工場の工場長を10年経験。化学品、医薬原薬、治験薬等の生産を経験。
2009-2012年 九州保健福祉大学薬学部 非常勤講師(一般化学、生物有機化学)
2013年2月 旭化成 退社
2013年3月 個人事業主として技術コンサルタント業開始
技術コンサルタントとして原薬の製造についての解説を31回に渡り以下のサイトに連載しているので参照されたい。
http://www.gmp-platform.com/topics_detail2/id=59
【価格】
非会員: 55,000円 (本体価格:50,000円) 会員: 49,500円 (本体価格:45,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
【趣旨】
安定結晶型の出現により、従来の結晶が全く生産できなくなるという摩訶不思議な現象(Disappering polymorphism)が知られています。
これが起きますと事業継続が危ぶまれる事態が発生します。この為企業は結晶性の化合物を製品にする際に多型に気をはらう必要があります。
多型理論は化学ではなく物理の世界に属します。
多くのプロセス化学者が多型について頭を悩ましていることが想像されます。
そこで、本セミナーでは多型の基礎理論、多型を分類する分析手段、多型の作り分けの結晶化技術、新たな多型を探索するスクリーニング方法等、結晶多型を多面的に解説したいと思います。
【プログラム】
1 結晶多型概論
1.1 結晶多型の数、世界売上Top10原薬から
1.2 突然出現する結晶多型
1.3 結晶多型と物理的性質
1.4 水素結合と結晶多型
1.5 結晶多型転移
2 結晶化の基礎
2.1 溶解度曲線と結晶多型
2.2 Van’t Hoff プロットと結晶多型
2.3 溶解度測定方法
2.4 核形成基礎理論
2.5 Disappearing Polymorphism と事件
- Ranitidine
- Ritonavir
- Paroxetine hemihydrate
- Rotigotine
- DMP-543
- LAB687
3 結晶多型の区別
3.1 X線小角散乱XRD
3.2 DSC
3.3 ATR-IR, ATR-Raman
3.4 集束ビーム反射測定法(FBRM)
3.5 粒子画像測定装置(PVM)
4 結晶多型研究例
4.1 Sulfathiazole Form I-V
4.2 Isonicotinamide
4.3 Theophyline Form IV
5 Generic 開発と結晶多型
6 Polymorphism ScreeningとCocrystal
6.1 溶液法、固体法
6.2 HTSスクリーニング
6.3 Capillary 結晶化
6.4 共結晶
7 結晶多型制御結晶化法
7.1 冷却晶析
- バッチ晶析の基礎
- セミバッチ晶析の基礎
- 連続晶析の基礎(MSMPRとCOBC)
- 各晶析法に於ける多型の制御
7.2 溶媒混合晶析