開催日 | 2024年10月28日(月) |
---|---|
開催地 | Web |
【開催日時】
2024年10月28日(月) 12:30~16:30
【講師】
いの微生物研究所 猪野 毅 氏 【元 アース環境サービス(株)分析センター長】
《学位》 理学博士(微生物化学分類学)
《専門》 微生物分類・同定・微生物管理技術
《略歴》
済生会川口看護専門学校 講師(微生物学)
元アース環境サービス株式会社分析センター長
元日本歯科大学歯学部細菌学教室 助手(微生物分類学)
元北里大学医療衛生学部 講師(食品衛生学)
【価格】
非会員: 49,500円 (本体価格:45,000円) 会員: 46,200円 (本体価格:42,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
【趣旨】
微生物検査や微生物管理(微生物汚染防止)に携わる方としては必要とされる知識や技能を身につけ活用することが重要である。
微生物検査への心構えから、微生物の特性や洗浄・消毒・滅菌法、環境微生物モニタリング、微生物の同定法と保存、精度管理など幅広い知識や技能(力量)が求められている。
これらは、検査員としての検査の精度向上とデータの信頼性の確保につながるものであり、的確な微生物管理を進めるための基本となる。
本セミナーでは、微生物検査でのISO17025の試験所認定取得や検査室監査、検査員の教育訓練、微生物管理指導など、多くの品管・検査員研修に取り組んだ経験をもとに、注意点やポイントを具体的にわかりやすく説明する。
【プログラム】
1. はじめに
2. 微生物検査の目的 なぜ微生物検査が必要か
2-1 微生物検査ではデータの信頼性の確保が重要である
2-2 微生物検査にあたっての心構え
2-3 微生物検査(試験)室での要求事項
2-4 微生物試験に用いる培地及び微生物株の管理
3. 微生物管理の目的 バイオバーデンの的確に把握し適切な対策を
4. 微生物検査にあたっての心構え 検査員に求められる力量とは
4-1 微生物検査員に求められる力量とは
4-2 非無菌医薬品の微生物学的試験
4-3 微生物限度試験法実施にあたって
5. 微生物の基礎知識 微生物の特性
5-1 微生物管理の目的とは
5-2 化粧品工場で検出された微生物の例
5-3 医薬品等における微生物管理・制御
5-4 問題となる微生物 - カビ
5-5 問題となる微生物 - 芽胞菌
5-6 低温細菌
5-7 特定微生物の主な性状
5-8 食品製造における微生物管理
6. 微生物管理技術
6-1 洗浄とは 微生物汚染防止では洗浄が特に重要
6-2 消毒とは 微生物汚染防止の基本的手技である
- 消毒剤に抵抗性を示す微生物
6-3 滅菌とは 消毒とともに検査に不可欠な操作である
6-4 バイオフィルムとは 洗浄殺菌ではバイオフィルムを考慮すべきである
- バイオフィルムを形成する主な細菌
- バイオフィルム防止・除去のための洗浄殺菌
7. 環境微生物モニタリング
7-1 環境モニタリングの目的
7-2 環境モニタリングプログラム
7-3 環境微生物検査
7-4 無菌操作法とは
7-5 自然界の微生物フローラ
7-6 検査・試験方法と検体のサンプリング
7-7 無菌医薬品製造区域の環境モニタリング法
7-8 環境モニタリングプログラム
7-9 環境微生物モニタリングプログラムの設定
7-10 モニタリングすべきポイント例
7-11 測定値(データ)の評価
7-12 微生物学的モニタリングについて
7-13 環境微生物検査
7-14 微生物モニタリングにおける留意点
8. 微生物同定法
8-1 微生物同定の意義
- 微生物の分類
8-2 微生物同定法
- 簡易同定キットによる同定
- 遺伝子解析による同定
- 遺伝子分析の流れ
- 質量分析法(MALDI-TOF MS)を用いた同定
8-3 微生物同定の実際
- 対象菌の同定検査に必要な情報
- 細菌の同定手順
- 細菌同定記録表の例
- カビの同定手順
- 遺伝子解析による同定
9. 微生物保存管理 菌株保存は微生物学の根底をなす
10. 精度管理 試験検査の品質確保のための前提要件
11. まとめ
【質疑応答】