【新刊】医薬品開発における安定性試験の基礎と進め方

~安定性予測、有効期間の設定から承認申請までと実務Q&A~

2026/03/06

発刊日:2026年05月13日(水)

体裁:B5版 並製本 約120頁+付録CD-R(関連ガイドライン・通知)
   ※現在編集中のため、ページ数の増減はございます。

価格:49,500円 (本体価格:45,000円)

著者:京都大学総合研究推進本部
      研究プロモート部門 副領域長 農学博士 岡本 昌彦 氏
《ご専門》
 有機化学,品質製造管理(医薬品/農業化学品),計測科学,
 プロジェクトマネジメント,知的財産等
《ご略歴》
 京都大学大学院農学研究科博士課程修了後,住友化学(株)入社.
 同社の研究開発部門では医薬品(主として原薬),農業化学品,機能性材料
 ならびに基盤技術開発(コーポレイト研究)などの研究開発に携わる.
 医薬品分野では,特にCMC(Chemical Manufacturing Control)に従事.
 IND申請・NDA用安定性試験,新薬の承認申請等を経験.
 2020年4月より現部署(京都大学 総合研究推進本部).


────── 本書のポイント ──────

・初期段階の安定性検討に最適な熱分析による安定性予測法とは?
・治験薬の科学的かつ論理的な有効期間設定の実施手順とは?
・安定性試験で必要とされる検討項目とその評価法は?
・試験の削減や試験期間の短縮につながる
     Lean Stability Strategyでのアプローチとは?
・試験法の技術移転の手順とバリデーション要否の考え方は?
・安定性試験/計画・データ取得/有効期間に関する実務Q&Aを収載!

────── 書籍の内容 ──────


第1章 はじめに
第2章 医薬品の開発と安定性の位置づけ

 1 医薬品の開発と安定性試験の位置づけ
  1.1 安定性試験の意義
  1.2 医薬品の開発段階と安定性試験
  1.3 安定性試験に係る薬事規制
  1.4 ICH-Q1安定性試験法ガイドライン
第3章 安定性予測
    -熱分解装置と液体クロマトグラフを用いる安定性予測法-

 1 反応速度論的解析
 2 反応速度論的解析における問題点 
 3 熱分析装置を用いた試料の分解方法 
 4 熱分析装置を用いる利点
 5 解析上限温度の決定
 6 分解要因の探索 
  6.1  分解要因の検討
  6.2  光による分解
 7 反応速度式の選択 
 8 実施例 
 9 方法の検証 
  9.1  分解の再現性
  9.2  熱分析による安定性予測法の精度
  9.3  熱分析による安定性予測法の正確さ
 10 まとめ 
第4章 開発中に必要な安定性試験
 1 処方開発・包材選択のための安定性試験
 2  バルクホールド(保持時間)安定性試験
 3 輸送時・流通時の品質保証に必要な安定性試験
 4 使用時の安定性試験(In-use stability study)
 5 変更申請の際に必要とされる安定性試験
 6 新薬承認申請のための安定性試験
 7 治験薬の安定性試験
第5章 治験薬の有効期間設定に適用される基本的な考え方
 1  はじめに 
 2 開発段階での安定性試験に求められること
 3 安定性試験計画の考え方(6つのステップ)
 4 安定性試験計画の考え方(11の検討項目)
 5 有効期間の設定
  5.1 有効期間設定のための実施手順
  5.2 有効期限と使用期限
第6章 安定性試験で必要とされる検討項目
 1 バッチ及び検体の選択
 2 測定(分析)項目
 3 分析・試験方法
 4 規格(項目と規格値)
 5 保存条件
 6 測定頻度(試験間隔)
 7 保存期間
 8 バッチ数
 9 包装形態
 10 評価
 11 安定性情報・知見
 12 安定性情報を得るための所要時間
第7章 最近の安定性評価の潮流-Lean Stability Strategy
 1 はじめに
 2 Lean Stability Strategyとは
 3 Arrhenius式を用いた安定性予測の問題点と湿度補正Arrhenius式
 4 医薬品分解の反応機構と反応速度
  4.1  拡散による反応(Janderの式:3次元拡散)
  4.2  Weibullの式
  4.3 Avrami式
  4.4.  液体生成物を生じる反応(Bawn式)
  4.5 自触媒反応(Prout-Tompkins式)
  4.6  Kawakita式
  4.7 吸着した水分量で進行する反応(Leeson-Mattocks式)
  4.8 有効成分が製剤中の水分と環境温度によって分解する場合(Carstensen式)
  4.9  固体中の相転移や化学反応の速度論を記述するモデル式(Avrami⁻Erofeev式)
 5 アイソコンバージョン(Isoconversion)
  5.1 アイソコンバージョンの特徴
 6 湿度の影響
 7 Accelerated Stability Assessment Program (ASAP) 
 8 ASAPの安定性予測での課題
 9  ASAPの活用
 10 Lean Stability Strategyに基づいた申請戦略
  10.1 開発初期    
  10.2 開発後期
  10.3 新薬承認申請
  10.4 承認後(市販後)
第8章 試験法の技術移転の手順とバリデーション
 1 はじめに
 2 技術移転の形式 
 3 技術移転における試験法のバリデーション 
 4 技術移転の実際 -ISPE 技術移管ガイドライン- 
  4.1 技術移転の手順
  4.2 実験計画及び判定基準例
 5 まとめ
第9章 承認申請やGMP適合性調査における安定性試験の指摘事項(Q&A集)
 1 安定性試験全般に関わる内容

  第1問 安定性ガイドラインのQ1A(R2)やQ5Cは設定されてから
      20年ほど経過していますが、運用における現状の課題や改訂に
      向けた議論ポイントなどがありましたら、可能な範囲でご教示
      ください。
  第2問 乳濁液、懸濁液、溶液等の液剤については、改訂前の通知*)において
      「容器と内容物との相互作用や容器からの溶出物の混入等の可能性を十分
      考慮に入れて、横倒し又は倒立状態での試験を実施する。」とされていた
      が、どのように取り扱われるのか。
  第3問 苛酷試験により得られる強制分解生成物や分解機構に関するデータは、
      「医薬品の承認申請について」(平成11年4月8日医薬発 第481号医薬安全局
      長通知)の別表1のロに関する資料にも利用することができるか。
  第4問 2.1.7.3および2.2.7.5*)において、冷凍保存に関し、「5℃±3℃又は
      25℃±3℃で適切な期間にわたる試験データ」を提出することが
      求められているが、短期間とはどの程度の期間か。
  第5問 40℃/75%RH/6箇月のデータで室温3年の品質保証期間を設定している。
      室温5年を保証するには、40℃/75%RHでそれぞれ何箇月安定であれば
      よいか?活性化エネルギーの計算により算出せよ。
  第6問 低湿度条件下で安定性試験をするのはなぜか。
  第7問 一般に加速試験における温度条件は、保存温度プラス15℃だとされている。
      たとえば、室温保存(25℃)とすると加速条件は40℃となる。
      この15℃というのは何か科学的な意味があるのか。
  第8問 バイオ医薬品の安定性試験でも、加速試験を用いての使用期限予測を
      することはできるか。
  第9問 安定性試験の温度条件は、地域により異なるが、具体的にどう違うのか。
  第10問 製剤中の薬物の安定性を短期間で予測する方法はないか。
  第11問 医薬品が実際に使用される時の安定性保証に関する
      ガイドライン(In-use stability guideline)は存在するか。
  第12問 安定性試験に、加速試験や苛酷試験があるが、室温条件だけでなく、
      なぜこのような試験が必要なのか
  第13問 医薬品の包装容器から取り出した後のいわゆる開封後の安定性について
      保証を考えた場合、無包装状態で温度・湿度・期間についてどのように
      安定性試験を実施すればよいか
  第14問 医薬品は、ある特定の条件で安定性が確認されていますが、通常自宅に
      おく場合など温度や湿度は管理されていません。
      安定性は、大丈夫なのでしょうか。
  第15問 医薬品の添付文書にある「有効期間:3年 貯法:室温保存」に関する
      質問です。
      下記の図(図9.1)は添付文書のイメージです。赤で囲んだ部分が質問に
      関係する部分です。たとえば錠剤の多くは有効期間3年となっています。
      なぜ、3年なのでしょうか。
  第16問 第Ⅰ相臨床試験用の原薬に安定性試験は必要か.

 2 試験計画およびデータ取得に関する内容
  第1問 2.1.10及び2.2.10*)において、「貯蔵方法は、関連する国内/地域の基準
      に従って」とあるが、日本薬局方通則の定義のとおり、1から30℃の
      保存条件である場合は、「室温」と記載して差し支えないか。
  第2問 キットに包装された後、滅菌処理される薬剤は、安定性試験を実施すべきか
  第3問 3箇月未満の加速安定性データは使用可能ですか?
  第4問 薬局方のクロマトグラフィーによる定量法(HPLC、GLCなど)は、
      安定性の指標(Stability indicating)であるとみなして差し支えないか。
  第5問 ICH-Q1B新原薬及び新製剤の光安定性試験ガイドラインでは、『試料が
      固体原薬の場合には,適切な量の試料を採り,適切なガラス又はプラス
      チック製の皿状容器に入れ,必要な場合には適切な透明なカバーで覆う』と
      記載されている。光安定性試験が透明なカバーによる被覆で実施されて
      いる場合,どのような点に留意すべきか。
  第6問 承認申請用の安定性試験に用いるロットは,
      どのような条件を満たすべきか。
  第7問 承認申請する規格試験と安定性試験で用いた試験方法が異なる場合
      (安定性試験の途中で試験方法を変更した場合も含む),どのような
      対応が必要となるのか。
  第8問 原薬に結晶多形が認められていない場合,および規格及び試験方法に
      結晶形を設定しない場合は、安定性試験において結晶形の変化について
      確認する必要はないとの考えで問題ないか。
  第9問 安定性試験時の包装形態は承認申請書で規定している設定と同じにする

      必要があるのか。
 3 有効期間の設定、および、そのデータ評価に関わる内容

  第1問 2.1.9*)において「正当化できれば、承認時に、長期保存試験の成績を外挿
      することにより、実測範囲以上にリテスト期間又は有効期間を限られた
      範囲で延長することができる。」とあるが、判断の参考となる
      ガイドラインはあるか。
  第2問 原薬のリテスト日に関して,安定な原薬であり,規格に入っているので
      あれば,リテストを繰り返すことで延々と使用可能か。
  第3問 リテスト日の設定について,Q7条文*)では「すべての原薬について設定
      すること」とは書いていない.安定性試験の結果から,例えば5年以上
      品質に劣化がないことが確認されている原薬については,リテスト日は
      設定しなくとも問題ないか.
  第4問 平成13年11月2日付の厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課による事務
      連絡「原薬GMPのガイドラインに関するQ&Aについて」の問20の質問
      『リテスト期間を超えて保存された原薬は使用することができるか』の
      回答として、「リテストの期間を超えて保存された原薬のロットを製剤に
      使用する場合は、規格への適合性をリテストにより確認した後、速やかに
      使用すること。なお、原薬のロットは、リテスト期間を超えても複数回
      リテストを行うことができ,・・・」とある。
      たとえば「リテスト期間を2年」としたときには、2年ごとに試験を行う
      (2年、4年、6年・・・に試験)ということではなく、最初の2年間のみ
      試験をせずに使用可能であるが、2年を過ぎた場合には、使用直前に
      その都度、リテストにより品質を確認してから速やかに使用するとの
      解釈が正しいか。
  第5問 使用期限を設定するに当たり、化学反応の速度の温度依存性がアレニウス式
      に従わない場合、加速試験を用いずに長期保存試験条件で安定性試験を
      行うしかないか。
  第6問 バッチは初回出荷時と継続的安定性試験プログラムにおいて、
      抗菌性防腐剤の試験(保存剤含有量試験)を実施する必要があるか?
  第7問 3箇月未満の任意の期間の加速試験のデータを長期保存試験のデータとして
      使用することはできるのか。
  第8問 表示された有効期限が月と年のみの場合、その月の末日を意味しますか。
  第9問 リテスト期間または有効期間を設定する場合,
      どのようなデータを用いて説明をすべきか。
  第10問 瓶のラベルではなく、キャップに有効期限を記載することは
      許容されますか?

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