開催日 | 2025年10月17日(金) |
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開催地 | Web |
★製薬関連企業の若手研究者や臨床開発または市販後調査担当者の方におすすめ
★薬物動態パラメーターの意味と意義から、血中濃度や薬物相互作用の予測まで、基本から実務に即した内容を網羅!
今更聞けない薬物動態の基礎攻略セミナー
~ADMEの基礎から血中濃度・薬物相互作用の予測~
<講師>
兵庫医科大学 薬学部 教授 藤野 秀樹 氏
<日時>
2025年10月17日(金) 13:00-17:00
<形態>
Zoomオンラインセミナー:見逃し視聴あり
<受講料>
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 51,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき40,700円
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
<セミナーポイント>
■講座のポイント
全ての薬剤において血中濃度は薬理効果のみならず副作用発現と密接に関係しています。本セミナーでは数学的な解釈を用いずに動態特性を捉え、血中濃度の変動要因を自ら予測できることを到達目標としています。応用すると薬物相互作用の回避法の立案、またはクリアランスが低下した肝・腎機能障害患者における血中濃度の変化も予測可能となります。また演習形式にてクリアランスの寄与率や各種アベイラビリティーをインタビューフォームから算出します。さらに動態情報から生理学的薬物速度論(PBPK)モデルを交えた血中濃度変動の予測方法を解説します。
■受講後、習得できること
1.薬物動態パラメーターの意味と意義を理解できる。
2.医薬品開発にて実施すべき薬物動態試験の意義を理解できる。
3.腎・肝機能障害患者における薬物動態の変動を予測できる。
4.非線形性の薬物動態を有する薬剤の血中濃度推移を予測できる。
5.薬物相互作用の予測及び回避方法を提案できる。
■講演中のキーワード
薬物動態、薬物相互作用、血中濃度推移、腎機能障害患者、肝機能障害患者
<講演プログラム>
1. ADMEの基礎を理解しましょう
1)血中濃度と薬物動態(PK)パラメーターの関連性について
a)血中濃度の変化をPKパラメーターにて表現しましょう。
2)コンパートメントモデルはどこまで理解すれば良いのか?
a)異なる投与経路とコンパートメントモデルの解釈について
3)薬物代謝酵素と薬物輸送担体の特徴と役割について
a)CYP分子種の存在率と寄与率
b)薬物輸送担体の組織局在性
4)反復投与後の薬物動態
a)定常状態(Css)の到達時間と蓄積率
b)反復投与時のPKパラメーターの予測法
2. 医薬品開発に影響する薬物動態の変動要因は何か?
1)非臨床試験における動物種差の影響
a)CYP性差と代謝酵素の種差
2)飲食に伴う薬物動態の変動について
a)膜透過過程と消化管蠕動運動の特徴
3)年齢による生理学的条件とCYP活性の変化について
4)遺伝的影響及び非線形性の薬物動態について
5)インビトロ代謝試験からの予測について
a)Well-stirredモデルの理解
b)肝固有クリアランスからの薬物動態パラメーターの算出
3. 薬物相互作用の予測方法について
1)代謝酵素及び輸送担体を介した薬物相互作用について
a)代謝阻害と酵素誘導
b)肝取り込み阻害と排泄過程の阻害
2)初回通過効果を構成する各種アベイラビリティー(Fh、Fg)の算出方法
a)各種アベイラビリティーを把握する意義
3)薬物相互作用の発現場所及び予測法について
a)末梢血と門脈血中濃度の算出方法
4. 生理学的薬物速度論(PBPK)モデル解析による薬物動態の変動予測
1)臓器特異性を有する薬物相互作用の予測について
2)喫煙やセントジョーンズワートとの併用による薬物相互作用の予測
3)肝・腎機能障害時の薬物動態の予測について
4)非線形性薬物動態の血中濃度推移について
a)門脈血中非結合型濃度とミカエリス定数の関係
5)反復投与時の薬物相互作用の影響について
a)半減期と投与間隔の関係
b)クリアランス低下患者における血中濃度推移の予測