開催日 | 2025年10月24日(金) |
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開催地 | Web |
膜透過ペプチドによるドラッグデリバリー(DDS)の基礎と応用
〜エンドサイトーシスを介した細胞内導入メカニズムの理解〜
講師:新潟大学 医学部保健学科/大学院保健学研究科 准教授 奥田 明子 氏
<日時>
2025年10月24日(金)13:00-16:00
<形式>
Zoomを用いたオンラインセミナー
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
<セミナーポイント>
■講座のポイント
本セミナーでは、膜透過ペプチドを利用したタンパク質の細胞内デリバリーに関する基礎的な知識をご紹介します。特に、従来型の膜透過ペプチドとエンドサイトーシスとの関係について解説します。さらに細胞応答の一例として、エンドサイトーシス経路やリン酸化シグナルの解析結果を紹介し、改変型膜透過ペプチド(Pas2r12)を用いたタンパク質デリバリーについても詳しくご説明します。
本セミナーを通じて、今後のドラッグデリバリーシステム(DDS)を考えるうえで、膜透過ペプチドが果たす役割やその可能性について理解を深めていただければ幸いです。
■受講後、習得できること
・膜透過ペプチドについての理解
・エンドサイトーシスについての理解
・膜透過ペプチドを用いたDDSの課題と展望
■受講対象
・製薬・ヘルスケア業界の研究開発者で膜透過ペプチドを用いたDDSに関心がある方
・DDS・ナノキャリア研究に携わるアカデミア・研究機関の研究者
・バイオベンチャー関係者
<講演プログラム>
*プログラム内容は一部変更する可能性がございます。
1.DDSについての基礎知識
1-1.DDSとは
1-2.DDSの種類と分類
1-3.DDSの代表的な例
2.膜透過ペプチドについての基礎知識
2-1.膜透過ペプチドとは
2-2.膜透過ペプチドの種類と分類
2-3.膜透過ペプチドの応用例と課題
3.エンドサイトーシスについての基礎知識
3-1.エンドサイトーシスの種類
3-2.エンドサイトーシス経路の評価方法
3-3.膜透過ペプチドの細胞内導入におけるエンドサイトーシスの役割
4.改変型膜透過ペプチド「Pas2r12」についてのご紹介
4-1.開発の背景と目的
4-2.タンパク質・抗体の細胞内導入機構
4-3.Pas2r12とエンドサイトーシスとの関係性に対する評価方法
5.Pas2r12導入機構の解析と実験デザイン
5-1.EGFPや抗体を用いた導入効率の評価(フローサイトメトリー解析)
5-2.サイトゾル導入効率の評価(共焦点レーザー顕微鏡解析)
5-3.細胞内シグナル伝達経路解析(リン酸化プロテオーム解析、ウェスタンブロッティング解析)
6.今後の展望
6-1.抗体などの高分子医薬品への応用
6-2.ターゲット指向型DDSへの発展