核酸医薬品・メッセンジャーRNA医薬品を対象とするドラッグデリバリーシステムの理解

中分子・高分子医薬品の体内動態の基礎、DDSの特性とその応用について理解する

2025/04/18

■講師
東京理科大学 教授 西川 元也 氏

【ご活動】
日本薬剤学会理事
日本DDS学会副理事長
日本核酸医薬学会幹事
日本薬物動態学会New Modality DIS委員長
日本アカデミック・ディテーリング研究会副代表理事
日本薬剤学会 製剤設計における種差の問題検討会 個人世話人

【ご専門】
生物薬剤学

■スケジュール
8月27日(水) 開講 第1講テキスト発送
9月29日(月) 第1講 演習問題回答締切(必着) 第2講テキスト発送
10月27日(月) 第2講 演習問題回答締切(必着) 第3講テキスト発送
11月27日(木) 第3講 演習問題回答締切(必着)
12月18日(木) 修了書送付予定

<受講にあたって>
※テキストは開講時に郵送しますが、回答は、Microsoft WordもしくはExcel形式で、電子メールにて提出していただきます。
※各講の添削結果や模範解答なども、弊社から電子メールにて返信させていただきます。

■趣旨
近年、創薬モダリティの多様化が進み、低分子医薬品や抗体医薬品に加え、核酸医薬品やメッセンジャーRNA(mRNA)医薬品の臨床応用が増えている。これらは核酸を構成成分とする中分子・高分子医薬品という共通点を持つが、製造工程や作用機序が異なる点に留意する必要がある。また、低分子医薬品とは異なり、生体膜透過性が低いため、投与には注射が用いられ、体内動態の制御にはドラッグデリバリーシステム(DDS)の活用が求められる。したがって、核酸医薬品やmRNA医薬品の開発には、中分子・高分子医薬品の体内動態の基礎に加え、DDSの特性とその応用について理解することが不可欠である。

■プログラム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第1講 : 核酸医薬品・メッセンジャーRNA医薬品
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1 核酸医薬品の分類
   1.1 アンチセンスオリゴヌクレオチド
      1.1.1 Gapmer型アンチセンスオリゴヌクレオチド
      1.1.2 スプライシング制御型アンチセンスオリゴヌクレオチド
   1.2 Small interfering RNA
   1.3 核酸アプタマー
   1.4 CpGオリゴデオキシヌクレオチド
   1.5 その他の核酸医薬品候補

 2 核酸医薬品の作用機序
   2.1 メッセンジャーRNA分解
   2.2 スプライシング制御
      2.2.1 エクソンスキッピング
      2.2.2 エクソンインクルージョン
   2.3 タンパク質機能制御
   2.4 Toll-like receptor 9刺激

 3 核酸医薬品の構造
   3.1 全体構造(1本鎖・2本鎖)
   3.2 核酸の種類・化学修飾
      3.2.1 リン酸部修飾
      3.2.2 糖部修飾
      3.2.3 塩基部修飾
      3.2.4 リガンド修飾(第3講で詳述)

 4 メッセンジャーRNA医薬品
   4.1 メッセンジャーRNAの作用機序
   4.2 メッセンジャーRNAの構造  【演習問題】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第2講:核酸医薬品の体内動態・細胞との相互作用
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1 核酸医薬品の体内動態
   1.1 吸収
      1.1.1 消化管からの吸収
      1.1.2 皮下組織からの吸収
   1.2 分布
      1.2.1 血漿タンパク結合
      1.2.2 毛細血管壁透過
   1.3 代謝
   1.4 排泄

 2 核酸医薬品の細胞との相互作用
   2.1 細胞取り込みに関わる細胞膜タンパク質
      2.1.1 スカベンジャーレセプター
      2.1.2 Stabilins
      2.1.3 その他のレセプター・膜タンパク質

 3 核酸医薬品の細胞内での相互作用
   3.1 RNase H
   3.2 RISC
   3.3 パラスペックル構成タンパク質
   3.4 Toll-like receptors
   3.5 その他のタンパク質  【演習問題】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第3講 : 核酸医薬品・メッセンジャーRNA医薬品に適用されるDDS技術
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1 ドラッグデリバリーシステム
   1.1 吸収改善
   1.2 放出制御
   1.3 標的指向化  2 標的指向化に用いられる技術
   2.1 局所投与
      2.1.1 硝子体内投与
      2.1.2 髄腔内投与
   2.2 N-アセチルガラクトサミン修飾
      2.2.1 3分岐型糖鎖
      2.2.2 その他の構造のN-アセチルガラクトサミン修飾
   2.3 脂質修飾
   2.4 脂質ナノ粒子
      2.4.1 静脈内投与される脂質ナノ粒子(核酸医薬品)
      2.4.2 局所投与される脂質ナノ粒子(メッセンジャーRNA医薬品)
   2.5 DNAナノテクノロジー

 3 DDSを利用した標的拡大
   3.1 固形がん
   3.2 脳・中枢神経
   3.3 膵細胞
   3.4 その他の標的  【演習問題】

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