株式会社情報機構

魚粉代替飼料開発の最新動向2025

2024/12/19

開催日 2025年2月13日(木)
開催地 Web

★魚粉代替飼料・代替タンパク質としての昆虫の飼育・生産方法、生体(魚)に与える影響、コスト、飼料開発技術、国内外の開発動向と将来性、利用事例、今後の展開など・・・幅広く解説!
★今回はリクエストのあった「ミズアブ・ミールワーム」に的を絞った内容です。


魚粉代替飼料開発の最新動向2025
~代替タンパク質としての昆虫食の現在地~
第1部:ミズアブ 第2部:ミールワーム

講師:
地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所 平康博章 氏
愛媛大学 井戸篤史 氏


<日時>
2025年2月13日(木)13:00-16:30

<形態>
Zoomによるオンラインセミナー

<受講料>
【見逃し視聴なし】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【見逃し視聴あり】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円


*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。

<講師紹介>
平康博章 氏
■経歴
2005年 京都大学農学研究科修士課程 修了
2007年 独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所 研究員
2018年 同 主任研究員

■専門および得意な分野・研究
農芸化学(昆虫の飼料利用)

■本テーマ関連学協会での活動
昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム(iBPF)アメリカミズアブ利用技術分科会を運営

井戸篤史 氏
■経歴
1999/4 - 2003/3 大阪大学理学部生物学科
2003/4 - 2006/3 大阪大学大学院理学研究科 生物科学専攻(修士号取得)
2010/4 - 現在 愛媛大学 客員准教授
2012/2 - 現在 株式会社愛南リベラシオ(愛媛大学発スタートアップ)設立、代表取締役
2011/4 - 2015/3 愛媛大学大学院連合農学研究科社会人特別コース(博士号取得)

■専門および得意な分野・研究
水産養殖、生物生産、知的財産

■本テーマ関連学協会での活動
日本水産学会 会員


<セミナー内容>
第一部 平康博章 氏 13:00~14:30(予定)
「次世代の飼料用タンパク質である昆虫・アメリカミズアブの特徴と利用事例」


■講座のポイント
世界的な人口増加や食肉・水産物需要の増大により、魚粉をはじめとする飼料用タンパク質素材は価格高騰が続いている。今世紀中には需給バランスの崩れによる「タンパク質危機」が訪れるとの予測もある中、日本国内で安定的に生産が可能な飼料用タンパク質の開発は重要な課題である。
演者の所属する大阪環農水研では、昆虫・アメリカミズアブ(学名:Hermetia illucens、以下「ミズアブ」)の幼虫が、食品廃棄物等を含む幅広い餌で飼育できること、タンパク質を蓄えながら急速に成長することに注目し、その飼育技術の開発に取り組んできた。また、この数年は様々な魚類を用いてミズアブの飼料価値の評価を行ってきた。
本セミナーでは、魚粉代替飼料としてのミズアブの性質や生産方法について解説し、演者らによるミズアブの魚類などへの給与試験について報告する。また、その他の国内外のミズアブ研究や生産・利用事例についても紹介する。

■受講後、習得できること
・昆虫の飼料利用に関する基礎知識
・ミズアブの飼育方法に関する知識
・ミズアブ研究や利用の現状に関する知識

■受講対象
・飼料の研究開発や使用に携わる専門家
・昆虫利用に関連する分野の研究者
・昆虫の産業的な利用・生産に興味をもつ事業者

■講演プログラム
1.魚粉代替飼料開発の重要性
 1-1.タンパク質需要の増加
 1-2.魚粉の供給の鈍化
 1-3.魚粉代替飼料としての昆虫

2.アメリカミズアブ(ミズアブ)の特徴と飼育
 2-1.ミズアブの生態とライフサイクル
 2-2.ミズアブを利用した廃棄物リサイクル・再資源化
  2-2-1.食品廃棄物や農産廃棄物の利用
  2-2-2.研究事例の紹介
 2-3.ミズアブの飼育技術
  2-3-1.幼虫飼育の基礎
  2-3-2.成虫飼育の基礎
  2-3-3.高効率化・コストダウンに向けた試み
 2-4.商業生産の事例紹介

3.ミズアブの飼料利用
 3-1.大阪環農水研による試験研究報告
  3-1-1.養殖魚への長期給与試験
  3-1-2.魚の食味への影響
  3-1-3.魚粉代替率を高める試み
  3-1-4.採卵鶏・ブロイラーへの給与試験
 3-2.国内外での事例紹介
  3-2-1.魚類への給与試験
  3-2-2.家畜・家禽への給与試験
 3-3.飼料用タンパク質以外でのミズアブ利用
  3-3-1.免疫賦活作用の利用
  3-3-2.油脂の利用
  3-3-3.フラス(飼育残渣)の肥料利用
  3-3-4.その他の試み


第二部 井戸篤史 氏 14:45~16:15(予定)
「なぜ今、昆虫が必要か?日本の養殖魚を巡る諸問題の解決に向けて ~ミールワームの事例~」


■講座のポイント
昆虫食・昆虫飼料がクローズアップされて数年が経ちました。世界で、日本で、さまざまな研究機関やスタートアップが普及に向けた研究開発が盛んになる一方で、SNSを中心とした昆虫食バッシングも経験し、いい意味でも悪い意味でも注目を集めてきました。その盛り上がりの一方で、日本の養殖業界は近頃の海洋環境や世界情勢の変化から、生産現場は大きく揺らぎ、安定的な生産が困難な状況が続いています。昆虫食・昆虫飼料がイメージ先行で語られがちな今だからこそ、日本の水産養殖において、なぜ昆虫が求められてきたのか、そしてどのように社会実装されていくべきか、客観的な事実を基に考えていきます。

■受講後、習得できること
・日本の水産養殖が抱える構造的な問題を理解できる。
・昆虫のみならず、フードテックの社会実装の必要性を理解できる。

■受講対象
・水産養殖業、漁業等の食料生産に興味のある社会人、学生
・フードテック、特に昆虫食・昆虫飼料に興味のある社会人、学生

■講演プログラム
1.世界と日本の水産養殖
 1-1.世界の水産養殖は成長産業である(ただし日本以外)

2.水産養殖における飼料の重要性
 2-1.Fish in: Fish Out(FIFO) ratio
 2-2.日本と世界の魚粉の需給動向
 2-3.どこで差が生まれたか?ブリ養殖とサーモン養殖を引き合いに

3.日本で持続可能な養殖業を生み出していくために
 3-1.消費者は何を基準に魚を選ぶか
 3-2.水産エコラベルの役割
 3-3.日本におけるエコラベル普及の問題点

4.昆虫は、日本の養殖業の問題を解決するか?
 4-1.昆虫の食料化・飼料化の意義
 4-2.全ての昆虫生産が持続的ではない
 4-3.消費者は「昆虫を食べた魚」を嫌うか

5.我々の取り組み(昆虫の機能性とミールワーム)
 5-1.愛媛大学での昆虫飼料化研究の経緯
 5-2.昆虫の機能性とは
 5-3.カイコ由来の機能性物質シルクロース®の実用化
 5-4.他の昆虫と比較したミールワームの優位性
 5-5.ミールワームの国内外の開発動向
 5-6.ミールワーム含有飼料の機能性
 5-7.ミールワームを用いたブリの給餌試験
 5-8.ミールワームを用いたマダイ生産実証試験
 5-9.ミールワームで育てたマダイは消費者に受け入れられるか?


第三部 全体質疑応答 16:15~16:30(予定)

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