発刊日:2022年07月22日(金)
体裁:B5版 並製本 379頁
価格:66,000円 (本体価格:60,000円)
著者:
喜友名 朝彦 株式会社テクノスルガ・ラボ
立里 臨 株式会社テクノスルガ・ラボ
諸藤 圭 一般財団法人日本食品分析センター
古畑 勝則 麻布大学
田村 弘志 LPSコンサルティング事務所/順天堂大学医学部・東京薬科大学薬学部
菊池 賢 東京女子医科大学
長島 茂幸 ザルトリウス・ジャパン株式会社
水落 慎吾 日水製薬株式会社
藤本 聖人 東洋紡株式会社
兼松 秀行 鈴鹿工業高等専門学校
猪野 毅 アース環境サービス株式会社分析センター
小髙 秀正 コダカマイクロバイオロジーアンドサイエンス合同会社/常磐大学
岡崎 渉 東洋大学
鈴木 としひこ 国内化粧品企業
園田 拓三 花王株式会社
朝田 仁 ヤマキ株式会社
久米田 裕子 NPO法人カビ相談センター
【本書籍のポイント】
〇 微生物の品質管理、分離・培養・同定法のポイントとは?
〇 微生物繁殖事例とその対応法とは?
〇 洗浄、消毒、滅菌法の詳細とは?
〇 最新の迅速検出法もご紹介!
〇 微生物検査員教育のポイントも解説!
〇 各分野の微生物試験も最新情報を踏まえて紹介!
現場のニーズに対応した1冊となっております!
書籍の内容
第1章 微生物の基礎と取り扱い
1.微生物とは
1.1 微生物とは何か
1.2 微生物の大きさ
1.3 生物の分類と微生物
1.4 微生物の種多様性
1.5 微生物の学名:学名表記のルールと見方
1.5.1 学名とは
1.5.2 学名表記のルール
1.5.3 学名の読み方、発音
1.5.4 種の学名の構成
1.5.5 学名の意味
2.微生物の種類と特徴──細菌、菌類、ウイルス
2.1 微生物の種類と特徴
2.1.1 細菌
2.1.2 アーキア(古細菌)
2.1.3 菌類
2.1.4 原生生物、微細藻類
2.1.5 ウイルス
2.2 実験室における微生物(細菌、酵母、カビ)の識別
3.バイオハザード、バイオセーフティ
3.1 バイオハザードとは
3.2 バイオセーフティとは
3.3 感染とは
3.3.1 微生物と感染
3.3.2 感染の成立過程
3.3.3 日和見感染
3.3.4 実験室感染
3.4 病原体(微生物)のリスク群分類とバイオセーフティレベル
3.5 病原体(微生物)のリスク群分類と実験室のBSL
3.6 日本細菌学会のバイオセーフティレベル(BSL)
4.微生物の増殖に必要な条件
4.1 温度
4.2 湿度
4.3 浸透圧
4.4 水素イオン濃度(pH)
4.5 酸素
4.6 栄養素
4.6.1 炭素源
4.6.2 窒素源
4.6.3 無機塩類(ミネラル)
4.6.4 ビタミン
5.生活環境や製品の製造現場において問題となりやすい要素
5.1 生活環境や製造現場におけるカビの発生しやすい要素
5.2 製造現場における微生物汚染問題の要素
5.2.1 原材料
5.2.2 製造環境
5.2.3 製造設備
5.3 自然環境中の微生物汚染の由来
5.3.1 空気
5.3.2 水
5.3.3 土壌
6.微生物実験室使用および微生物実験の注意事項
6.1 微生物実験の基本的な考え方
6.2 実験室内での微生物の取り扱い
6.3 微生物実験室における一般的な注意事項~実験室の日常安全管理
6.3.1 正しい手技を身につける
6.3.2 白衣の着用
6.3.3 微生物実験室内の実験スペースと清潔区スペースの使い分け
6.3.4 微生物実験室内での感染防止
6.3.5 微生物実験室におけるダニ汚染
6.4 微生物実験における無菌操作
6.4.1 無菌操作とは
6.4.2 いつ無菌操作が必要なのか
6.4.3 ガスバーナーの使用
6.4.4 植菌操作時の注意点
第2章 微生物試験の品質管理(精度管理)
1.試験検査の信頼性の確保
1.1 微生物試験の役割
1.2 信頼性を確保するための要件
2.各要件で求められる管理事項
2.1 サンプルが適切であること
2.2 試験方法が妥当であること
2.3 施設、設備が適切であること
2.4 機器が適切であること
2.5 試薬(培地)が適切であること
2.6 試験者が技能を有していること
2.7 品質を保証する体制を有していること
3.品質管理システム
3.1 品質管理システムで管理する事項
3.2 内部品質管理
3.2.1 定量的な微生物試験
3.2.2 定性的な微生物試験
3.3 技能試験
4.まとめ
第3章 微生物の培養 分離・同定
1.細菌の培養
1.1 細菌培養法
1.1.1 細菌の発育条件
1.1.2 培地
1.1.3 培養法
1.1.4 菌数測定法
1.1.5 菌株保存法
2 細菌の純粋培養
2.1 分離培養法
2.1.1 分離培地
2.1.2 分離培養
2.1.3 純粋培養
3 細菌の同定試験
3.1 形態学的性状
3.1.1 細胞形態(ミクロ)
3.1.2 集落形態(マクロ)
3.2 生理学的性状
3.2.1 発育条件
3.2.2 好塩性と食塩抵抗性
3.2.3 色素産生性
3.2.4 運動性
3.2.5 溶血性
3.3 生化学的性状
3.4 細菌の同定
3.4.1 簡易同定キット
3.4.2 遺伝子検査
3.4.3 マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(MALDI-TOF MS)
4 細菌の染色標本の観察
4.1 抗酸菌染色
4.2 特殊染色
5 真菌の培養
5.1 培養法
5.1.1 培地
5.1.2 培養
5.1.3 培養検査による菌種同定
5.2 染色法
第4章 迅速検出法
第1節 微生物迅速検出法の現状と将来展望
はじめに
1.薬局方における微生物迅速試験法
2.広がる応用分野
3.製薬用水における適用
4.無菌試験法への適用
5.環境モニタリングへの適用
6.再生医療等製品の微生物管理試験
7.感染症における迅速診断
8.食品微生物分野における簡便・迅速検査のトレンド
9.バリデーション
10.その他の応用事例
おわりに
第2節 リアルタイムPCRによる細菌および真菌の迅速検出
1.背景
2.細菌・真菌検出キット
2.1 検出可能な微生物種
2.2 迅速法と培養法の同等性の検証
2.3 真核生物細胞共存下での検出
3.まとめ
第3節 食品微生物の簡易・迅速検査(特に培養法を中心とした検査について)
1.はじめに
2.食品衛生における食品検査の種類
2.1 行政検査と自主検査について
2.2 行政検査
2.3 自主検査
3.第三者認証機関による妥当性確認
4.簡易・迅速検査の種類と活用
4.1 食品検体の処理
4.2 簡易培地
4.2.1 コンパクトドライTMのメリット
4.2.2 コンパクトドライTMの種類と国際認証
4.2.3 コンパクトドライTMの使用上の注意点
4.3 コロニーカウント
4.4 菌種同定
4.5 自動化
4.6 非培養技術
5.さいごに
第4節 高速PCR検査装置を用いた感染症遺伝子検査
1.はじめに
2.GENECUBE®機器によるPCRとQProbe検出
3.ジーンキューブ測定試薬
3.1 新型コロナウイルス測定試薬
3.2 抗酸菌測定試薬
3.3 マイコプラズマ・ニューモニエ測定試薬
3.4 MRSA(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)検出試薬
3.5 クロストリジオイデス・ディフィシル毒素遺伝子検出試薬
4.さいごに
第5節 製品におけるウイルス感染力新評価法
1.はじめに
2.ウイルスとは
3.従来のウイルス評価法
4.製品(材料)上のウイルス感染価の評価
第5章 洗浄、消毒、滅菌法
1.概説
2.洗浄法
2.1 洗浄とは
2.2 洗浄の考え方
2.3 洗浄の目的
2.4 洗浄要素
2.5 洗浄のメカニズム(パターン)
2.6 洗浄剤
2.7 洗浄操作
2.7.1 洗浄操作の基本
2.7.2 洗浄用具
2.8 バイオフィルム
2.8.1 バイオフィルムとは
2.8.2 バイオフィルムの洗浄殺菌
2.9 洗浄殺菌の評価方法
2.10 食品工場における洗浄殺菌
3.消毒法
3.1 消毒とは
3.2 消毒の基本
3.3 消毒の目的
3.4 消毒の分類
3.4.1 物理的消毒法
3.4.2 化学的消毒法
3.5 消毒剤
3.5.1 消毒剤の適用対象と適応菌種
3.5.2 消毒剤抵抗性菌
3.5.3 消毒剤の副作用
3.5.4 消毒剤の使用上の注意
4.滅菌法
4.1 滅菌とは
4.2 滅菌法
4.2.1 湿熱滅菌法(高圧蒸気滅菌法)
4.2.2 乾熱滅菌法
4.2.3 酸化エチレンガス(EOG)滅菌法
4.2.4 放射線法
4.2.5 ろ過法
第6章 微生物検査員教育のポイント
1.目的
2.範囲
3.教育
3.1 目的
3.2 検査員のやる気の向上
3.3 滅菌の重要性と微生物検査の危険性
3.4 科学実験の基礎
3.5 質の良い微生物検査結果
4.微生物検査室管理者
5.微生物検査の一般的注意事項
5.1 必要な設備を用意すること
5.2 正しい手技を身に付けること
5.3 検査室の作法を守ること
5.3.1 検査室の作法
5.3.2 検査室内全般
6.微生物検査室内感染の原因
6.1 不注意と無関心
6.2 不適当な手技
6.3 設備の不備
7.微生物検査の各操作の注意事項
7.1 白金耳、白金線
7.2 ピペット
7.3 スライドガラス
7.4 その他のガラス器具
8.チェックリスト
第7章 輸送段階での繁殖事例とその対策
1.はじめに
2.輸送時の問題となる感染性物質と微生物
3.医療廃棄物について
4.食品輸送時の問題 (特に食中毒に関して)
5.輸送時の問題と対策
6.終わりに
第8章 化粧品の微生物試験法
第1節 化粧品分野における微生物汚染の実態・管理
1.はじめに
2.微生物汚染の発生
2.1 微生物の生育特性
2.2 微生物の発生と汚染源
2.2.1 原料
2.2.2 製品
2.2.3 容器
2.2.4 製造環境(製造ラインなど)
3.微生物試験
4.製品の物性と微生物安定性
5.製品汚染の分類と汚染源
5.1 一次汚染
5.2 二次汚染
5.3 一次汚染と二次汚染の区別
6.微生物コレクション
7.微生物汚染防管理
第2節 市場菌トラブル
1.微生物とは
2.微生物学歴史
3.汚染の種類
4.化粧品微生物試験と対象菌説明
4.1 細菌(バクテリア:Bacteria)
4.2 真菌(ファンガイ:Fungi)
4.3 余談 生物とは
4.4 分類学 命名と学名
5.日本国内微生物法規制
6.微生物部門の仕事
7.化粧品市場情報
8.化粧品関係市場菌トラブル
第3節 日用品関係説明、容器の工夫
1.化粧品の種類、効果効能訴求点および用語説明
2.用語説明
3.医薬品とは
4.医薬部外品とは
5.雑貨とは
6.微生物対策容器の工夫
第4節 微生物試験法
1.環境管理
2.実験機器、器具
2.1 クリーンベンチ、生物学用安全キャビネット
2.2 恒温器(インキュベーター)
2.3 オートクレーブ
2.4 精製水装置
2.5 電子天秤
2.6 顕微鏡
2.7 pHメーター
2.8 器具
3.微生物限度試験
3.1 生菌数試験
3.2 特定微生物試験
4.保存効力試験(チャレンジ試験)
第5節 計算による防腐効果予測
1.化粧品関係の防腐剤
2.防腐剤強さの指標
3.計算による防腐効果の予測
4.防腐剤と刺激
5.有機概念図による防腐成分の予測
第6節 化粧品の微生物試験法
1.保存効力試験の進め方
1.1 化粧品における保存効力試験の必要性
1.2 保存効力試験法
1.3 保存効力試験法の留意点
1.3.1 試験菌株の選択
1.3.2 接種菌液の調製
1.3.3 接種菌液の接種方法
1.3.4 接種した試験菌の生菌数測定
1.3.5 判定
2.化粧品製造に関わる各種微生物試験
2.1 化粧品に求められる微生物学的品質
2.2 各種微生物試験法
2.2.1 生菌数試験の種類と特徴
2.2.2 生菌数試験に使用する培地/希釈液
2.3 試験試料の調製法
2.3.1 水溶性製品、水に懸濁可能な製品、液体製品
2.3.2 油中水(W/O)型製品、油性液状製品、疎水性固形物製品
2.3.3 水に分散する粉体製品、固形粉体製品
2.3.4 エアゾール製品
2.3.5 貼付剤、シート製品
2.4 試験の適合性確認試験
2.4.1 生菌数試験の適合性確認試験
2.4.2 特定微生物試験の適合性確認試験
2.5 生菌数試験法
2.5.1 寒天平板混釈法
2.5.2 寒天平板塗抹法
2.6 特定微生物試験法
2.6.1 前培養
2.6.2 特定微生物の検出および判定
2.7 微生物同定法
2.7.1 微生物同定の意義
2.7.2 質量分析による同定
3.微生物学的に低リスクの製品
第9章 食品における微生物の検査と制御
はじめに
1.食品における微生物の危害
1.1 食品中の腐敗、変敗と微生物の種類
1.2 食品における微生物の危害リスクのランク
1.3 食品の危害リスクと対象微生物
1.4 食品中の微生物の制御法
1.5 食品中の微生物の制御法(ハードル理論)
2.食品の微生物検査の基本的な事項
2.1 食品の微生物の海外と国内の規格と試験法
2.2 食品の微生物検査の目的と考え方
2.3 食品の微生物検査の検討ポイント
3.食品における微生物の試験方法(設備と操作)
3.1 一般的な食品の微生物試験法
3.2 微生物試験に必要な設備、器具
3.3 微生物試験の操作(細菌数)
3.4 微生物のコロニー(集落)の算定
3.5 その他の微生物試験の操作
3.6 食品別の微生物の規格基準の実際
4.食品の製造過程における微生物の検査
4.1 食品の製造過程での微生物の検査の目的
4.2 加工食品の原材料における微生物の試験法(受け入れ検査)
4.3 加工食品の製造環境における微生物の試験法
4.4 空中微生物の試験法(落下菌測定法)
4.5 空中微生物の試験法(空中浮遊菌測定法)
4.6 食品の製造機器、設備における微生物の試験法
5.食品の微生物検査の課題
おわりに
第10章 環境中の浮遊微生物の測定法
1.はじめに
2.空中浮遊微生物の測定法
2.1 空中浮遊微生物の捕集原理
2.1.1 空気力学的粒子径(aerodynamic diameter)1)
2.1.2 捕集効率とカットオフ直径
2.1.3 空中浮遊微生物の空気力学的粒子径による選別捕集
2.2 空中浮遊微生物測定法
2.2.1 浮遊菌測定法(エアロゾルサンプラー捕集法)
2.2.2 落下菌測定法
2.2.3 表面付着菌測定法
3.空中浮遊微生物の種類別サンプリング法
3.1 真菌
3.1.1 空気力学的粒子径
3.1.2 サンプリング法
3.1.3 培養法と非培養法
3.1.4 その他
3.2 細菌
3.2.1 空気力学的粒子径
3.2.2 サンプリング法
3.2.3 培養法と非培養法
3.2.4 その他
3.3 ウイルス
3.3.1 空気力学的粒子径
3.3.2 サンプリング法
3.3.3 培養法と非培養法
3.3.4 その他
4.おわりに
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