Corning CellCube システム

Corning CellCube システムは、接着依存性細胞の大量培養を実現するコンパクトな灌流ベースの培養容器です。CellCubeモジュールは、10 枚、25 枚、100 枚のポリスチレン製プレートを並列に配置し、隣り合うプレート間は密閉された層流空間で繋がっています。CellCube モジュールには、細胞培養（TC）用処理を施した表面または細胞接着を強化したCorning CellBIND® 表面があります。表面処理は各層の両面に施されているため、コンパクトな設置スペースでありながら、利用可能な表面積は8,500 cm2 ～ 85,000 cm2 になります。細胞の生産性を高めるために、新鮮な培地で絶えず細胞を灌流します。CellCube システムは、灌流ベースのデザインにより、静置培養よりもin vivo 条件をより忠実に再現する環境を提供します。また、in vivo での自然な体液の流れを模倣し、モジュール全体のすべての接着細胞に差分勾配なく栄養分と酸素を確実に行き渡らせます。
 
CellCube の特長と利点
◗ プレート両面に表面処理を施すことで、同じ設置スペースで利用可能な表面積が2倍になります。
◗ ポリカーボネート製の外枠とエンドプレートで強度と長期的信頼性を確保します。
◗ 流量調節オリフィスとディレクターが培地を均一に循環させます。
◗ 8,500 cm2から85,000 cm2へのスケールアップは直線的で、同じポンプとコントローラーを使用するため効率を高めます。培地はペリスタポンプでCorning CellCube システムに灌流されます。これにより培地は制御されたシングルユースバイオリアクター（SUB）からCellCube モジュールに流入し、再びSUB に循環し、馴化されます。コントローラーシステムは、SUB 内の灌流培地のpH と溶存酸素（DO）レベルを維持し、CellCube モジュール内の培養細胞に絶えず馴化培地が供給されます。
 
閉鎖系の特長と利点
コーニングは、AseptiQuik® コネクター付きアッセンブル済みの閉鎖系CellCube モジュールのほか、接着性細胞培養のスケールアップを促進し、AseptiQuik およびMPC コネクターとシームレスに統合する循環ループのセレクションを提供しています。
 
◗ 標準化された閉鎖系デザインにより、任意の CellCubeモジュールを柔軟にセットアップでき、酸素供給器（別売り）に無菌的に接続が可能です。
◗ 滅菌済みで、すぐに使用できる閉鎖系により、組み立てる手間と複雑さを省くことができます。
◗ 業界標準のAseptiQuik S/Gコネクターにより、堅牢なシングルユースの無菌接続が可能です。