開催日 | 2025年9月17日(水) |
---|---|
開催地 | Web |
★「苦味」の基本的なメカニズムから各種抑制・マスキング技術および味覚センサによる最先端の評価まで!関連の製品開発に携わる方が知っておきたい知見が満載!
苦味マスキング技術とその評価法
<講師>
中村学園大学 フード&ヘルスイノベーションセンター フードテック部門 JSPS基盤研究担当研究員
元 武庫川女子大学 薬学部 臨床製剤学講座 教授 薬学博士 内田 享弘 氏
<日時>
2025年9月17日(水) 13:00-16:30
<形態>
Zoomオンラインセミナー:リアルタイム受講のみ
<受講料>
【オンライン受講】:1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
<セミナーポイント>
医薬品・食品の「安全・安心」に関するニーズは高まっているが、継続服用する場合に最も障害となるのがその苦味である。
本セミナーでは、
①医薬品・食品における、基本的な苦味マスキング法の説明に続いて、昨今話題になっている各種機能性微粒子や口腔内崩壊錠について製薬企業と共同研究した具体的事例について紹介する。
②苦味アミノ酸のBCAA類に及ぼす苦味抑制評価やフレーバー添加による苦味抑制効果について紹介する。
また、上記評価方法の一つとして近年注目されている、
③味覚センサによる評価の最先端についても説明する。
○受講対象:
*医薬品またはアミノ酸を含むサプリメントの苦味マスキングの基礎や実例を学びたい方
*また製品開発において具体的な課題をお持ちの方
*味覚センサなど新たな評価方法にご興味があられる方
○受講後、習得できること:
医薬品またはアミノ酸を含むサプリメントの苦味評価・苦味マスキング技術の実例を知り、かつ味覚センサなど最先端の評価方法の利点を知ることができる。
<講演プログラム>
1.ヒトで苦味を呈する各種物質と苦味抑制剤
1)ヒト苦味受容および苦味アミノ酸・代表的苦味薬物
2)小児と成人間の苦味閾値の違い(米国・英国での大規模官能試験の結果紹介、ヒト苦味受容に関する遺伝子多型の説明)
3)小児を含めて苦味抑制が期待できるグルコン酸Na, グルタミン酸Naの事例
2.苦味マスキング技術
1)物理的苦味マスキング(各種物理的なコーティング技術)
2)化学的苦味マスキング(シクロデキストリン他)
3)官能的苦味マスキング(各種甘味料他)
4)苦味受容体遮断薬
3.苦味マスキングの評価法
1)薬物の物性等から苦味を推定する方法
2)Bitter databaseから苦味を推定する方法
3)口腔内条件をシミュレートした溶出試験を用いる評価法
4)味覚センサを活用した評価法
4.苦味マスキング評価の具体的事例の紹介
1)機能性微粒子の製造と苦味マスキング評価1
(収れん味を呈する医薬品(ソリフェナシン)の事例)
2)機能性微粒子の製造と苦味マスキング評価2
3)抗てんかん薬トピラマート(液剤)の苦味抑制評価
4)アミノ酸・各種内服経腸栄養剤の味評価
a)分岐鎖アミノ酸の苦味評価とフレーバー類による苦味抑制評価
b)各種栄養剤の総合的な味評価(S,D法)
5)味覚センサによる口腔内崩壊型製剤の苦味マスキング評価
6)味覚センサによるST合剤の苦味マスキング評価
7)核酸系化合物を用いた苦味マスキングの評価
a)5’- adenylic acidを用いた苦味医薬品の苦味抑制
b)5’- adenylic acidを用いた抗精神病薬の苦味抑制
8)苦味物質と食品・飲料との相互作用
<質疑応答>