開催日 | 2025年7月18日(金) |
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開催地 | Web |
講師 (一社)日本電子回路工業会 事業本部 参事 藤木 智之 氏
講師紹介 ・1989年~ 大手電気メーカー入社後、電子材料部門の研究所にて多層プリント配線板用銅張積層板の技術開発に従事
・1992年~2018年 銅張積層板の製造工場で製品開発や、化学物質管理を含む品質保証業務等に従事。及びIPCやUL等の製品規格、製品安全認証等の社外委員会の活動に参画。
・2018年~2022年 上記メーカー本社部門にて国内外製造拠点の化学物質管理(製品、工場)の方針検討と伝達、他、顧客対応支援、品質保証業務等全般管理
・2022年 上記電気メーカー退職、(一社)日本電子回路工業会へ
以降、業界課題に則した各委員会運営、化学物質規制化案への業界パブリックコメント集約や会員企業での化学物質管理業務のサポート等に従事
■専門・得意分野
・製品化学物質管理の顧客対応、サプライチェーン対応
・品質マネジメントシステムの構築
日時:2025年7月18日(金) 13:00-17:00 *途中、小休憩を挟みます。
●受講料:
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 51,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき40,700円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。 ●録音・録画行為は固くお断りいたします。
セミナーポイント 自動車産業では、川上のサプライヤーから提供される製品含有化学物質情報の正確性や納期遵守が、ビジネス継続の鍵を握ります。こうした中で、IMDSは日本国内でも標準的なツールとして位置づけられつつあります。IMDSでは、規制対象化学物質の漏れない申告だけでなく、製品組成の90%以上の開示も求められることから、法規制への対応と製品設計情報の保護の両立が求められます。そのため、担当者にはシステムの本質的な理解と、顧客要求を的確に読み取る力が必要です。本講座では、IMDSの役割や顧客からの代表的な要求の解説、主要な操作手順のポイントを紹介し、企業が安定して取引を継続できるための実践的な知見を提供します。
■受講対象
・主に自動車用途向けのサプライヤー企業において、化学物質管理業務を担う担当者・管理者・営業担当者(ティア1以前のアーティクル製品、素材、化学品など上流サプライヤーを含む)
・実務には直接関わらないが、上記企業にて品質保証・製品開発などに携わる技術担当者、管理者
■受講後、習得できること
・グローバルにおける化学物質規制と、産業ごとのサプライチェーン伝達手段の全体像を把握し、IMDSの位置づけを正確に理解できる
・サプライチェーンにおける製品分野ごとの報告要件や進め方の要点を習得できる
・製品設計情報の保護と法令・顧客要求対応の両立に向けた、実践的スキルが身につく
セミナー内容
1. 取巻くグローバル規制と製品含有化学物質管理の任務
1.1 化学物質管理の国際的な活動、条約
1.2 プロダクト管理における主要法規制
1.3 企業における化学物質管理の意義
2.国内外における化学物質情報伝達の手段、そしてIMDS
2.1 主要分野とティアにおける報告・ツールの違い
2.2 国内における環境変化とIMDS
3.IMDSを用いた製品含有化学物質情報の報告手順概説
3.1 IMDSの全体像
3.1.1 関連公開文書
3.1.2 MDS(マテリアルデータシート)について
3.1.3 各構成ノードの概念
3.2 主なワークフロー
3.2.1 MDS作成・チェック・提出(送信)
3.2.2 アラート/否認発生事例と対応
3.3 設計変更の管理について
3.4 設計情報流出の抑制について
4. FAQの解説とMDS実例紹介、作成演習
4.1 用語、対応の解説補足
4.1.1 材料の成分報告での留意点
4.1.2 材料の報告単位(均一材料)
4.1.3 材料分類、材料コード、材料記号
4.1.4 リサイクル情報関連用語
4.1.5 アプリケーションコード
4.1.6 SVHC情報の伝達と対応(SCiPインターフェース)
4.2 MDS事例と作成演
4.2.1 MDS事例説明
4.2.2 MDS作成演習
4.3 質疑応答