開催日 | 2025年7月25日(金) |
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開催地 | Web |
講師 甲南大学 フロンティアサイエンス学部生命化学科 教授 川上 純司 氏
講師紹介
1996年4月 甲南大学 理学部 化学科 講師
2001~2002年 米国YALE大学 客員研究員
2005年4月 甲南大学 理工学部 機能分子化学科 助教授、准教授
2009年4月 甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命化学科 教授
2021年〜現在 大阪大学大学院 薬学研究科 招へい教授
2022年〜現在 甲南大学 核酸医薬研究所 所長
■専門・得意分野
核酸化学、生命物理化学、熱力学
セミナーポイント 核酸医薬品は、抗体医薬品に続く次世代医薬品として注目され、2010年代以降盛んに研究開発が行われている。しかしながら、開発・製造そして品質管理における規制整備が十分できておらず、欧米に比べて承認数が少ない現状である。日本における核酸医薬品の継続的な開発に向けて、規制整備における課題の周知および解決は非常に重要である。
本セミナーでは、核酸医薬品の種類や開発・合成方法について概説し、現在日本で取り組まれている品質管理研究の最前線について紹介する。
■受講対象
現在、核酸医薬を研究している方
核酸医薬について基礎から学びたい方
■受講後、習得できること
核酸医薬の基本的な性質がわかる
核酸医薬合成と分析の基礎がわかる
日本における核酸医薬開発の課題と現状を理解できる
セミナー内容
1.核酸医薬品概要
1-1. 核酸医薬品とは
1-2. 核酸医薬品の種類
1-2-1. アンチセンス核酸
1-2-2. siRNA
1-2-3. アプタマー
2.核酸医薬品の安全性担保
2-1. 核酸医薬品の品質管理
2-2. 核酸医薬品の安全性担保のための規制
3.品質管理における課題
3-1. 核酸医薬品に含まれる不純物
3-1-1. 原料(ホスホロアミダイト)に由来する不純物
3-1-2. 合成過程で生成される不純物
3-1-2. 保存中に生じる不純物
3-2. 核酸医薬品不純物の分析における課題
4.分析技術開発のためのプロジェクトの紹介
4-1. AMED核酸CMCプロジェクト
4-2. 分析グループ 研究開発概要
4-3. 近年発表された成果
4-4. 研究成果の情報
5.Q&A