株式会社情報機構

医薬品開発における効果的なプロジェクトマネジメント手法(座学)

2024/04/26

開催日 2024年7月22日(月)
開催地 東京都

☆医薬品プロジェクトマネジメントは、各社個別の事情や役割編成等により、
 より一層、多岐にわたる実践的な対応力が求められています。
☆本セミナーでは、製薬業界一筋で数々の現場経験を積んだ講師が、
 成功例/失敗例も交えて、共有すべきポイントを徹底解説いたします!

【テーマ名】
【アステラス製薬での経験談と共に解説!】
医薬品開発における効果的なプロジェクトマネジメント手法(座学)
~意思決定・コミュニケーション・チームマネジメント・交渉スキル・グローバル対応・リスク対策等~


【講師】
膳Laboつくば株式会社
代表取締役
(元アステラス製薬株式会社)
梶井寛 氏

【経歴】
1985年4月 山之内製薬(現アステラス製薬)へ入社。動物用医薬品の開発。
1989年8月 ライセンス部で業務
1993年6月 臨床開発部で業務
1999年8月 プロジェクトマネジメント部(開発本部) プロジェクトリーダー
2005年5月 FDAによる薬事研修に参加
2010年10月 ビジネススクールでMBAを取得
2011年10月 プロジェクトマネジメント部(研究本部) プロジェクトリーダー
2019年3月 定年退職
2020年5月 膳Laboつくば株式会社を設立
2020年9月 (株)クスリのアオキに入社。調剤業務
2022年8月 (株)クスリのアオキを退職
2022年10月 サラウンド(株)管理薬剤師(兼業)
現在に至る

【学歴】
・薬学修士
・MBA
・国際中医薬膳師

【日時】
7月22日(月) 10:30-16:30

【会場】
[東京・大井町]きゅりあん5階第1講習室
https://johokiko.co.jp/access/kyurian/

【受講料】
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

※詳細な内容やお申込み要領等は、下段「セミナーホームページを見る」をご参照ください。

【セミナーの内容】
■講座のポイント
 皆さん、車の免許取得前後を思い出してください。免許を取得し、まずは使い慣れた道を走ってみたところ、「一方通行」、「侵入禁止」の看板。歩行者の場合のように進めなかったことを思い出すことができると思います。
 プロジェクトマネジメントも同様で、チームメンバーだった時とPJリーダーとなった時では、視点を変えると同時に今迄同様、単なるチームメンバーだった時を思い出し、どのような指示を貰えば誤解なく、また、効率よく動けるかを常に意識しなければなりません。
 本セミナーでは数多くのプロジェクトマネジメントを担当した講師が、18年間の現場経験を踏まえて、教科書的な紹介ではなく、現場の実態に即した経験に基づく対応・対処方法について数多くの事例を紹介し、まず、あなたが当事者だったらどう処理するかを確認した後、それぞれのリスクについて解説することで、経験値として認知してもらいます。
 プロジェクトマネジメントという言葉を聞くと、タイムマネジメントやコスト管理を想像される方が多いと思います。しかし、その両ファクターはソフトの裏打ちがあって、初めてハード部分が活かされます。例えば、臨床試験(FSI)が○週間前倒しで達成した場合、確かにこのこと自体は喜ばしいことです。しかし、実際にはpivotal 臨床試験間で、社内合意が得られなければ、半年程度の期間は瞬く間に過ぎ去り、数週間の前倒しは一瞬のうちに消し去られます。一つでもプロジェクトを経験した方なら、ハード面のスケジュール管理よりも、ソフトスキルの重要性を身に染みて感じておられることでしょう。
 突然、「某PJのPJリーダーを任命する。」と辞令を受けた瞬間から、リーダーとして多くのスキルを要求されるものの、一度に全てを身につけることは不可能です。
 その中でも、チームマネジメントが最も重要と考えます。チームメンバーの最大価値を引き出せるか否かはPJリーダーの力量に掛かっているからです。更に、確実に結果を出すためには、個々の長所は勿論のこと、短所を知ることで、補完する手立てを講じる必要があります。
 また、プロジェクトを早期に市場に送り出すためのスケジュール管理が重要となりますが、プロジェクトのスケジュール遅れが生じやすい要因をいくつかに分類することは可能ですので、その遅れやすい要因を未然に防ぐことができれば、最短で承認申請にこぎつけることができます。
 まずは基礎編として、PJリーダーとして必要とされるスキルを優先順位をつけながらお話します。何故なら、イチローも最初は素人だったように、決して焦る必要はありません。OJTにより日々、成長し続ければ良いのです。
 開発途中で新たな事象が見出された場合、多くの部署に影響を及ぼすことが多く、同じ目線に立つためには共通言語を持つ必要があります。そのための 文書ツールが”TPP(Target Product Profile)”です。これは添付文書の概念によって開発医薬品を要約する文書ツールです。チーム内の議論を円滑、効率的に進めることができ、抜けや漏れを防ぐことができます。
 また、薬剤師は添付文書から外れた用法用量の処方箋を入手した場合、医師に疑義照会しなければなりません。このように「添付文書」の記載内容如何で医師が使いやすい薬剤か否かが決まってきますので、承認取得後の販売を見据えた開発が重要となります。

■受講後、習得できること
・リスク管理も含めた俯瞰的なプロジェクトマネジメントが可能
・実践的なリーダーシップや問題解決能力が身につく
・グローバル開発の極意が明らかとなる

■講演中のキーワード
・PJマネジメントに必要なスキル
・グローバルコミュニケーション
・効果的な意思決定法
・チームマネジメント
・ストレスマネジメント
・共同開発のポイント

■プログラム項目
1. プロジェクトマネジメントとそのマネージャーが持つべきスキル
 ・プロジェクトマネジメントの必要性
2. 有能なプロジェクトリーダーとは?
 ・有能なプロジェクトリーダーになるための見本
 ・良い上司とダメな上司の見極め方
 ・真のリーダーシップ
3. チームマネジメント
 ・チーム運営におけるリーダーの重要性
 ・チームチャーターの作成とコミュニケーション
 ・共通言語としての”TPP(Targett Product Profile)”の活用
4. 個々の能力の見極め方
 ・仕事ができる人とは?
 ・頭の良い凡人
 ・「薄っぺらの人」か否かの判断基準
 ・「知的」か否かの判断基準
5. 確実に依頼仕事を実施してもらう方法
6. プロジェクトスケジュールが遅れる要因とリスクマネジメント
 ・実態に合わない開発計画
 ・曖昧なタイムラインマネジメント
 ・コミュニケーション不足
 ・リスクの特定が曖昧
 ・合意形成に手間取る
7. 効果的な意思決定
 ・3つの視点から意思決定
 ・意思決定を歪めるバイアスの排除
 ・自由闊達な意見交換
 ・全体の最適化
 ・意思決定プロセスを正確に認知
 ・決定後も更にブラッシュアップ
 ・新規事業プロジェクトの場合
 ・共同開発プロジェクトの場合
8. ストレスマネジメント
9. プロジェクトを進めていく上でのコミュニケーションの重要性
 ・具体例を踏まえた迅速なトラブル(クレーム)処理
10. コミュニケーション能力開発
11. KOLと良好な関係を築くためのコミュニケーション
 ・KOLは何故必要なのか?
 ・適切なKOLの選定
 ・当局への相談
12. 質問力
13. 交渉のテクニック
 ・自分が決定の代替者となる
 ・相手にストレスを与えずに説得する
 ・反対給付の価値向上の具体例
14. グローバル開発の必要性
15. あなたのグローバル感覚は?
16. グローバルビジネスにおける日本人の強みと弱みは?
17. グローバル交渉に向けて
 ・日本人は何故、グローバル環境で苦戦を強いられるのか?
 ・日本人の勘違い
18. 洞察力を養う
19. 仕事の効率化
20. 人材育成の留意点
 ・企業の目的と人材育成との関係性
 ・創薬における効率の考え方
 ・MECEの概念
21. 医薬品の市場予測
 ・既存領域と新規領域
 ・薬価算定の方法
 ・アンメットメディカルニーズ
22. まとめ
23. 質疑応答(終了後、個別相談も大歓迎です。)

企業情報

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  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
  • URLhttps://johokiko.co.jp/

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