AGC株式会社

AGC Biologics社、二重特異性抗体のプロセス開発・受託製造プロジェクトを開始

登録日:2026/05/27

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)のバイオ医薬品CDMO*1事業子会社であるAGC Biologics, Inc.(本社:米国 ワシントン州、以下、AGC Biologics社)は、2026年5月より、二重特異性抗体のプロセス開発および受託製造プロジェクトを開始しました。本プロジェクトは、韓国のバイオテクノロジー企業Novelty Nobility社との協業により実施するものです。AGCグループのデンマーク コペンハーゲン拠点における細胞株開発およびマスターセルバンク(MCB)*2の構築成果を踏まえ、新たに千葉拠点にてGMP*3製造段階へ移行します。 

二重特異性抗体は、1つの分子で2つの標的に同時に作用する次世代の抗体医薬であり、近年、がんや自己免疫疾患、感染症などの治療分野で注目されています。本プロジェクトの対象である二重特異性抗体「NN4101」は、網膜に異常な新生血管が形成されることで視力低下を引き起こす、網膜新生血管性疾患の治療を目的としています。従来とは異なる作用機序を有する「ファースト・イン・クラス」の医薬品として、新たな治療選択肢となることが期待されています。一方で、二重特異性抗体は構造が複雑であることから、開発および製造には高度な技術と厳格な品質管理が求められます。
本プロジェクトでは、コペンハーゲン拠点から千葉拠点への円滑な技術移管により、開発から製造までの一貫した支援体制を構築しています。日米欧3極に展開する高度なcGMP*4体制を活かし、グローバル拠点間の連携によるシナジーを最大化することで、お客様の開発・製造計画に応じ、最適な拠点でサービスを提供できる柔軟な生産体制を実現します。

AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2026 において、製品・技術を通じて創出する社会的価値の一つに「Well-being」を掲げています。今後も、グローバルに高品質な開発・製造サービスを幅広い分野で提供するとともに、ライフサイエンス事業全体を通じて、世界の人々の安心・安全で健康な暮らしに貢献していきます。  

〈注釈〉
*1 CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization):医薬品受託開発・製造機関
*2 マスターセルバンク(MCB):バイオ医薬品製造の起点となる細胞株を高品質・均一な状態で保存したもので、安定した品質と製造再現性を支える重要な基盤
*3 GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品の製造および品質管理に関する基準
*4 cGMP(Current Good Manufacturing Practice):GMPのうち、最新の科学的知見や規制要件に基づいて運用される品質管理基準

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