カプセル剤の市場動向と、高精度かつ信頼性の高い全数カプセル重量検査を実現する技術について、アンリツでは説明資料を公開中です。
1.カプセル素材の変化
現在主流となっている汎用的なカプセル(ハードカプセル)に代わり、次世代のカプセルとして植物由来カプセルの採用が増えています。しかし、カプセルの品質が安定していないという欠点があり、その一つとして重量のばらつきが大きいことが課題となっています。こうして、植物由来カプセルの品質を維持するために充填前のカプセルの重量検査が強く求められるようになってきました。
2.新薬の傾向
近年、抗がん剤や免疫抑制剤など、少量で効能や副作用に大きく影響する薬剤が増加してきています。特に、治験薬や高薬理活性薬剤用では、1mg以下の重量管理が必要といわれています。また、薬剤の量だけでなく、充填前カプセルの重量のばらつきは、溶出時間のばらつきをもたらします。これらの理由から、カプセルに充填した後だけではなく、充填前のカプセルの厳密な重量管理も要求されるようになってきています。
3.ジェネリック医薬品の拡大
日本では、ジェネリック医薬品の委受託生産が増加していることから、不良品流出の阻止やコンタミ対策などを含め、品質管理が重要課題となっており、生産・検査設備の信頼性や使いやすさが求められています。一方、海外では低価格化競争による市場淘汰が進行しおり、生産効率の改善やコストを重視した生産を行う必要性が高まっています。
4. カプセル剤の重量検査機に求められること
上記の市場背景を踏まえると、カプセル剤の重量検査機には、高精度計量だけでなく、高い信頼性と使いやすさを兼ね備え、カプセル剤開発から商用生産までの全スケールに対応できることが求められます。また、多様なサイズのカプセルに対応し、充填前カプセルの計量も行える必要があります。
5. 超高精度を実現するフォースバランス秤
当社の最新モデルで採用しているフォースバランス方式は、機械的なバランス機構に位置検出センサと電磁力を用いて荷重と吊り合わせる方式で、吊り合わせるために必要なフォースコイル電流の大きさから質量を求めます。これにより±0.5mgという高精度を実現し、さらにオイル、バネを使用しない構造で、機構部品の劣化もほとんどなく保守も不要になりました。
詳しくは、下記リンク先URL・リリース資料(PDF)をご覧ください。
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問い合わせ先:_AP_JP_pharma-brochure@anritsu.com
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