粒子低減プログラム『VPT: Visible Particle Testing』
主観的リスクではなく客観的データに基づいた議論を進める目的で、粒子状物質リスクに総合的に対応
2022/12/12
シングルユースシステム(SUS)は、最終充填、ワクチン製造、細胞療法や遺伝子治療における利用が増えています。
粒子状物質に関する規制要件は、最終医薬品については明確ですが、最終医薬品のアップストリームプロセスで使用される SUS に関しては明確ではありません。
2016 年、ザルトリウスでは、不確実性を減らし、SUS に含まれる粒子状物質が最終医薬品に持ち込まれるリスクを最小限に抑えるための粒子低減プログラムを開始しました。
この取り組みにより、SUS に含まれる粒子状物質のレベルが目に見えて低下しています。
▪VDI(目視検査)
すべてのバッグチャンバーでvisible particles を含めた目に見える欠陥を検査
▪VPT(粒子抽出・測定)
液体抽出と顕微鏡計数を用いて行う、代表的製品上のvisible particles のモニタリング
▪ロット単位での VPT (オプションサービス)
液体抽出と顕微鏡計数を用いて行う、実製造ロットから抽出された visible particles のモニタリング
VPT は、ザルトリウスの粒子低減プログラムのステップの 1 つにすぎません。
事象やトレンドの経時的モニタリングにより、粒子状物質の発生源や性質に関する理解を深められます。
ザルトリウスは粒子低減プログラムの別の工程を組み合わせることで、visible particle レベルを経時的に低下させるための継続的改善に乗り出すことができるようになります。
VPT は、バッチ間の品質の一貫性を確保するための柱の 1 つであり、患者の安全性に関するリスク低減につながっています。
この新たなアプローチは、重要なアプリケーションにおける SUS の使用を引き続きサポートします。