株式会社情報機構

現場の視点で考える 洗浄バリデーションの要求事項と実務対応

2025/11/11

開催日 2025年12月12日(金)
開催地 Web

★国内外の洗浄バリデーションに関する要求事項を踏まえて"現場目線で"実務対応を整理!
★各ご担当者におすすめの、基本どころをしっかり押さえる基礎セミナーです!


現場の視点で考える
洗浄バリデーションの要求事項と実務対応


<講師>
PURMX Therapeutics,Inc 顧問 宮嶋 勝春 氏

<日時>
2025年12月12日(金) 10:30-16:30

<形態>
Zoomオンラインセミナー:見逃し視聴あり

<受講料>
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円

*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。

<セミナーポイント>
■講座のポイント
 製造現場で発生する最も深刻な問題は交叉汚染である。特に活性成分(原薬)や毒性の強い成分が混入すると直ちに消費者の安全性に直結する問題となる。そのため、こうしたリスクが存在する洗浄・洗浄バリデーションへの取り組みは、極めて重要な取り組みということができる。しかし、行政文書には基本的な検討項目は記載されているが、具体的なHow(方法、手順)については、製品特性に依存することから明確に示されていない。つまり、各製造現場で洗浄に係わるリスクを正しく評価し、製造環境に適した洗浄バリデーションの取り組みが、我々に求められているということである。
本セミナーでは、こうした洗浄バリデーション実施に係る基礎的な要件に加えて、実際に現場で経験するいろいろな問題に対して、演者の経験を基にその対応について解説する。具体的には、留限度値設定の方法、ホールドタイムの設定、残留性評価のためのサンプリング方法と分析手段、ライフサイクルを通したバリデーションの考え方(特に、Continued Process Verificationへの対応)、などであるが、この他にも目視確認問題などについて、査察官視点から紹介する。
 
■受講後、習得できること 
・ライフサイクルを通した洗浄バリデーションの考え方
・リスクに基づいた洗浄バリデーションの考え方
・洗浄の結果に影響を与える3つのホールドタイムの設定
・残留限度値の設定方法(Fourmanらの方法と毒性に基づいた方法)と具体的な計算方法
・サンプリング方法設定上のポイントと分析方法
・目視確認の役割り
・バイオ医薬品製造ラインにおける洗浄と洗浄バリデーションの考え方

■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・GMP省令
・PIC/S GMP
・原薬GMP(ICH Q7ガイドライン)
・FDA Guide to inspections validation of cleaning processes
・品質リスクマネジメント(ICH Q9(R1)ガイドライン)
・製剤開発に関するガイドライン(ICH Q8(R2)ガイドライン)

■講演中のキーワード
・残留限度値
・ワーストケース(Worst Case)
・ダーティホールドタイム(DHT)
・クリーンホールドタイム(CHT)
・Continued(Ongoing) Process Verification(CPV)
・TOC
・目視確認


<講演プログラム>
1.医薬品品質保証の歴史を振り返る
 -今日の保証システムはどうやって構築されたか-
 1)製品回収が意味する洗浄・洗浄バリデーションに対する問題提起とは?
 2)歴史にみるGMPとバリデーション
  ・なぜ必要になったのか、その課題は何か
  ・品質保証:GMP+バリデーションへでは対応できない問題とは何か 
  ・品質保証におけるリスクへの対応とライフサイクル通した品質へ取り組み
  ・Continued Process Verification (CPV)は、なぜ必要となったのか
   -リスクに基づいた取り組みのポイント-
 3)洗浄バリデーションに関わる歴史-限度値設定に係わる企業取り組みの視点-
 4)Walshらの報告を基にみるリスクに基づいた洗浄バリデーションの考え方
 5)洗浄手順は、どうやって開発されるか-技術移転前の取り組み-

2.規制文書が求める洗浄・洗浄バリデーションに対する取り組み
 1)JGMP・バリデーション指針における洗浄バリデーション
 2)EU GMPにおける洗浄バリデーション
 3)cGMPにおける洗浄バリデーション
 4)ASTM Internationalのガイド(E3106-18)
 5)ISPE、PDAの資料にみる取り組み
 6)LeBlanc氏によるCleaning Validation Memo
 7)その他(洗浄バリデーションに関わる情報をどこから入手できるか)

3.洗浄バリデーション実施に必要な-Master Plan、SOP、MBR、Logbook-
 1)バリデーションマスタープランとは
  ・マスタープラン作成上の留意点
  ・洗浄バリデーションマスタープランに記載すべき事項
  ・洗浄バリデーションマスタープランと洗浄手順書の関係
  ・マスタープランとSOPの違い
 2)プロトコール・マスターバッチレコード(MBR)、そして洗浄記録(BR)
  ・プロトコール作成上のポイント
  ・マスターバッチレコード(MBR)作成上のポイント
 3)Logbook作成上のポイント

4.現場の視点で見た洗浄バリデーション実施における検討課題
 1)洗浄バリデーションに対する取り組みは、いつスタートするか
  ・装置設計とURS
 2)専用製造設備に対する洗浄バリデーションと限度値設定の考え方
 3)洗浄バリデーションにおける5つの評価対象
 4)洗浄方法の種類と留意点
  ・マニュアル洗浄、CIP、SIP、ドライクリーニングの特徴と課題
 5)効率的な洗浄バリデーションへの取り組み
  -ワーストケースをどう活用するか-
  ・ワーストケースに基づく洗浄バリデーションとは何か
  ・ワーストケース設定上のポイント
 6)洗浄に関わる4つのホールドタイム
  ・4つのホールドタイム(DHT、CHT、SDT、SHT)
  ・ダーティホールドタイムの設定上の課題とその対応
  ・クリーンホールドタイムの設定上の課題とその対応
  ・DHT、CHTの逸脱にどう対応するか
 7)洗浄バリデーションにおける目視確認
  ・目視におけるクリーンは、何を意味しているか
  ・目視確認の品質をどうやって保証するか
  ・日常の洗浄後の目視確認
  ・残留限度値評価のための目視確認
  ・目視で見えてもバリデーションは成立するか?
 8)残留限度値の設定手順
  -物理化学的な設定から毒性に基づく設定へ-
  ・Fourmanらの方法の問題点~10ppm、0.1%、に科学的な根拠はあるか~
  ・毒性に基づいた基準の設定は大変!~設定上の課題とその対応~
  ・毒性データがない時にどう対応するか~治験薬製造時を例に考える~
  ・半固形製剤の残留限度値設定~Ovaisらの考え方~
  ・微生物とエンドトキシンの限度値設定
  ・残留限度値を逸脱した時の対応
 9)残留物を正しく評価するためのサンプリング法とは?
  ・サンプリング条件が結果を左右する~場所・時間・量・手順など~
  ・Swab法とRinse法の特徴と課題
  ・リスクに基づいた残留物の分析法とは?~TOCは使用できるのか~
 10)キャンペーン生産時の洗浄バリデーション
 11)バイオ医薬品製造ラインの洗浄バリデーション
  ・バイオ医薬品製造ラインの特徴と洗浄への対応-低分子医薬品とどこが違うか-
  ・Single‐Use Technologyの活用
  ・TOCを使用した残留性評価のポイント

5.査察官は、査察において何を確認するのか?
 1)査察とは何か-規制文書に査察という言葉はない-
 2)査察はコンサルティング?~指摘なしは単にLuckyか~
 3)査察に向けた準備-備えあれば患いなし-
 4)経験から見た洗浄・洗浄バリデーションに対する確認手順
 5)洗浄バリデーションに関する指摘事項の具体例とPMDAの取り組み
 6)指摘にどう対応すべきか~結果は次の査察で~

6.まとめ

企業情報

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  • 住所東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル3階
  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
  • URLhttps://johokiko.co.jp/

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