2023/03/29

LSP Dementia Fundとのリミテッド・パートナー出資契約の締結について

塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」または「当社」)は、LSP Dementia Fund(本社:オランダ、代表者:Philip Scheltens、以下「LSP DF」)との間におきまして、ベンチャーキャピタルを経由した投資活動としてリミテッド・パートナー出資契約(以下「本契約」)を締結しましたので、お知らせいたします。

LSP DFは、ライフサイエンスおよびヘルスケア企業に融資を提供する欧州最大の投資会社の1つであるEQT Life Sciencesが運営する中枢神経領域に特化したファンドであり、主に神経変性疾患および認知症に焦点を当てた医薬品・医療機器を開発する企業への投資を行っています。世界的に有名なオランダの認知症研究者である Philip Scheltens教授が代表を務め、中枢神経領域において豊富な非臨床/臨床での経験を持つ専門家、KOLなどの人材とのネットワークを有しています。

 

本契約により、当社はLSP DFが有するネットワークの活用、LSP DFの投資対象企業の詳しい情報の参照がそれぞれ可能となります。これにより、外部ネットワークの拡大による中枢神経領域における研究力の強化、アーリーアセットの探索・評価の活性化による自社パイプラインの拡充、さらには中枢神経領域におけるイノベーションエコシステムa)の強化につながることを期待しています。なお、本契約後に当社はLSP DFに対して出資を行い、そのリターンとしてLSP DFが出資した企業から得られる収益について、出資比率に応じた分配の受け取りを予定しています。

a)        産官学にわたる多様な組織が相互に協働、競争を続け、イノベーションを誘発するように働くシステム

 

塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「社会生産性向上、健康寿命の延伸」を特定し、誰もがより長く、そして自分らしく生き生きとした生活を送ることができるグローバル社会の実現を目指して取り組みを進めております。引き続き、健康寿命を脅かす大きな要因である中枢神経疾患に対して、医薬品、医療サービスを開発し提供することができるよう、これまで以上に外部とのネットワークを活用し、研究開発を推進してまいります。

 

 

以 上

 

 

【EQT Life Sciencesについて】

ライフ サイエンスおよびヘルスケア企業に融資を提供する欧州最大の投資会社の1つであり、現在までに30億ユーロ以上を調達し、150以上の企業に対しての投資実績があります。

詳細はEQT Life Sciencesのホームページをご覧ください。

 

【リミテッド・パートナー出資について】

ファンドへの出資を通じたベンチャー投資活動のことで、ファンドの運営管理を行うゼネラル・パートナー(無限責任組合員(GP))と、ファンドへ出資を実施するリミテッド・パートナー(有限責任組合委員(LP))という構成で運営を行います。本契約ではLSP DFがGP、当社がLPという形の出資になります。

 

【お問合せ先】

塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム:

https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.