2023.03.15
ライセンス

ペプチドリームと特殊環状ペプチド医薬品の創製に関する創薬提携契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下「当社」)は、本日、ペプチドリーム株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:リード・パトリック、以下「ペプチドリーム社」)と、複数の創薬標的に対する特殊環状ペプチド医薬品の創製に関する創薬提携契約(以下「本契約」)を締結しましたので、お知らせします。

 本契約に基づき、ペプチドリーム社は同社独自の創薬開発プラットフォーム技術であるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を用いて、当社が開発を目指す複数の創薬標的に対して、特殊環状ペプチド医薬品候補化合物の創製および最適化を行います。当社は、その医薬品候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得します。当社は、契約一時金、研究資金、研究・開発などの進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたマイルストン、ならびに段階的ロイヤルティをペプチドリーム社に支払います。

 当社の取締役 専務執行役員 研究本部長である滝野 十一は、次のように述べています。「私たちは、ペプチドリーム社のPDPS自動化プラットフォーム技術を高く評価しており、特殊環状ペプチド医薬品の創製においてペプチドリーム社と協働できることをうれしく思います。今回の新たな提携が、当社のペプチド創薬を加速し、患者さんにとって革新的な医薬品の創製につながることを期待しています。」

 ペプチドリーム社の取締役副社長である舛屋 圭一は次のように述べています 。「2021年3月のPDPSの非独占的ライセンス許諾契約に続き、本契約を締結したことを大変喜ばしく思っております。小野薬品内で既に運用されているPDPSを用いた創薬研究と並行して本契約に伴う共同研究を行うことで、新たに複数のターゲットに対する創薬研究を加速できるだけではなく、PDPSの運用に関連する両社の協業がさらに発展的になることが可能になると考えています。」

 当社は、2021年3月にペプチドリーム社とPDPSの自動化プラットフォーム技術に関する非独占的ライセンス契約を締結しています。今回の契約締結により、PDPSを用いて創薬標的に対する親和性の高い特殊環状ペプチド医薬品をペプチドリーム社と迅速に創製し、一日も早く革新的な新薬を特定の疾患患者さんにお届けできるよう取組んでまいります。

ペプチドリーム株式会社について

 ペプチドリーム株式会社(東証プライム市場 証券コード4587)は、特殊環状ペプチドから新たな革新的医薬品を産み出すことで、アンメット・メディカル・ニーズに応え、世界中の人々の生活の質を向上させることを目指しています。ペプチドリームは2006年の設立以来、数兆個もの多様性を持つペプチド・ライブラリーを生み出し、かつライブラリーから効率的に有望かつ選択性の高い特殊環状ペプチドを選び出す独自の創薬開発プラットフォームであるPDPS(Peptide Discovery Platform System) 技術を活用し、ペプチド創薬、低分子創薬、ペプチド-薬物複合体(PDC)および多機能ペプチド複合体(MPC)による治療薬・診断薬への展開を進めております。ペプチドリームは、共同研究開発パートナーによる広範囲なグローバル・ネットワークを構築し、幅広い疾患領域に対する医薬品の開発・販売を実施します。さらにペプチドリームでは、完全子会社であるPDRファーマを通じて日本における放射性医薬品の販売も実施しています。ペプチドリームの本社の所在地は川崎市です。当社や当社技術、パイプラインについての詳細については、https://www.peptidream.com をご覧ください。