大塚製薬株式会社

医療関連事業
2022年6月13日

大塚製薬とイクスフォレストセラピューティクス
複数疾患でのRNA構造標的創薬に向けた共同研究契約を締結

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)は、株式会社イクスフォレストセラピューティクス(本社:京都府京都市、代表取締役社長CEO:樫田俊一、以下「xFOREST」)と、複数のRNA標的医薬品を創出するための共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。

xFORESTは、大量のRNA構造の超並列生化学解析システムとin silico解析パイプラインを統合した独自解析技術である「FOREST technologies」を有しています。同技術の活用により、RNA構造を標的とした医薬品の探索・研究開発を従来よりも迅速かつ効率的に行うことが可能になります。

本契約締結に伴い、xFORESTは大塚製薬に「FOREST technologies」を提供し、RNA構造を標的とする体系的な低分子創薬研究を推進します。大塚製薬は、この共同研究プロジェクトで見出されたRNA構造をターゲットとする低分子化合物を独占的に研究開発および販売する権利を取得します。また、大塚製薬はxFORESTに、契約一時金および開発の進捗に応じたマイルストン達成金、売上高に応じたロイヤリティを支払います。

大塚製薬取締役 研究部門(兼)知的財産担当 周藤俊樹は「当社は世界の人々の健康に貢献するため、独創的な発想や技術をもって革新的な製品開発の挑戦を続け、未充足な医療ニーズの解決に取り組んでいます。このたびの協業で、xFORESTの独創的な技術プラットフォームの活用を通じて、RNAを直接標的とする新たな低分子医薬品の開発につながることを期待しています」と述べています。

xFOREST代表取締役社長CEO 樫田俊一は、「イクスフォレストセラピューティクスはRNA構造を標的とする低分子の大規模探索技術FORESTを中心に、独自のRNA標的創薬プラットフォームを拡充してまいりました。このたび、大塚製薬と共同研究を開始させていただくことを大変うれしく思います。新たな疾患標的をテーマにしたこの協業を通じて、一日も早い治療薬開発の原動力となるよう、邁進いたします」と述べています。