DZNEとエーザイ 神経変性疾患の新規治療薬創出に向けた共同研究契約を締結

Deutsches Zentrum für Neurodegenerative Erkrankungen

エーザイ株式会社

       

 Deutsches Zentrum für Neurodegenerative Erkrankungen(ドイツ神経変性疾患センター、本部:ドイツ ボン、理事長:Pierluigi Nicotera、以下 DZNE)とエーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫、 以下 エーザイ)は、このたび、神経・グリア細胞における免疫制御によるアルツハイマー病(AD)をはじめとする神経変性疾患の新規治療候補品の創出に向けた共同研究契約を締結したことをお知らせします。

 

 DZNEは、ドイツ国内の10拠点で構成される神経変性疾患の予防、診断、治療に関する世界トップクラスの学際的研究を推進する公的機関です。本共同研究は、DZNEの神経変性疾患における基礎および臨床研究の専門知識とエーザイの神経変性疾患における創薬の豊富な経験を組み合わせることで、新規治療候補品の創出を加速していきます。

 

 DZNEの理事長であるPierluigi Nicotera教授は、「エーザイは、神経変性疾患領域での革新的な治療法の創出において全社的なコミットメントと卓越した実績を有している製薬企業であり、我々はエーザイと本共同研究を行うことを嬉しく思います。この共同研究により、アルツハイマー病とパーキンソン病を含む神経変性疾患に対する新しい治療法の創出を加速できると考えています。DZNEは、基礎研究と臨床研究の密接な連携により、トランスレーショナルで患者様志向のアプローチを統合することで、疾患プロセス研究における知見と技術的専門知識に貢献します」と述べています。

 

 エーザイの執行役 ニューロロジービジネスグループのチーフディスカバリーオフィサーである木村禎治博士は、「ADを含む神経変性疾患は、アンメット・メディカル・ニーズが高い疾患領域です。この分野における世界的なサイエンティストが集まるDZNEとの神経・グリア細胞における免疫・代謝不全をターゲットとした研究が、神経変性疾患に苦しむ当事者のための新しい疾患修飾治療薬の創出につながることを期待しています」と述べています。

 

以上

    

本件に関する報道関係お問い合わせ先

  • Deutsches Zentrum für Neurodegenerative

    Communications Department

    TEL:+49-(0)228-43302-260

  • エーザイ株式会社

    PR部

    TEL:03-3817-5120

 

<参考資料> 

1. Deutsches Zentrum für Neurodegenerative Erkrankungen(DZNE)について

 DZNEは、予防、治療およびヘルスケアの新しいアプローチを開発するために、神経変性疾患のあらゆる側面について研究しています。ドイツ国内の10の拠点で構成されており、国内および国際レベルで大学、大学病院、その他の研究機関と緊密に連携しています。DZNEは、ドイツ研究センターヘルムホルツ協会の会員です。詳細については、https:/www.dzne.de/en/をご覧ください。

 

2. エーザイ株式会社について

 エーザイは、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界で約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。また、当社は開発途上国・新興国における医薬品アクセスの改善に向け主要なステークホルダーズとの連携を通じ積極的な活動を展開しています。

 エーザイ株式会社の詳細情報は、https://www.eisai.co.jpをご覧ください。

 

3. エーザイ ニューロロジー・エクスターナル・イノベーションについて

 エーザイ グローバル・エクスターナル・イノベーションチームは、ニューロロジービジネスグループの一員として、外部パートナーとのネットワークコラボレーションの拡大を通じ、医薬品創出への全く新しいアプローチを積極的に追求しています。私たちのパートナーシップモデルは、相補的なノウハウ、専門知識および能力の共有を最大化するという共通目標の達成にフォーカスしています。私たちの最終目標は、患者様のベネフィットとなる革新的な医薬品の創出に向けた神経変性疾患の研究を加速し、新規治療概念を見出し、開発することで、革新的に科学を進歩させることです。