アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、Welldoc, Inc.(本社:米国メリーランド州、以下「Welldoc社」)と、デジタルセラピューティクス(1)の開発および商業化について、戦略的提携に関する契約を締結しました。本契約に基づき、アステラス製薬はWelldoc社が開発した糖尿病を対象としたデジタルヘルス製品であるBlueStar®(2)を日本および一部のアジア地域において同社と共同で開発および商業化します。また、米国市場におけるBlueStar®のアクセス拡大に向けてWelldoc社と協働します。さらに、両社は今後、糖尿病以外の複数の疾患を対象にデジタルセラピューティクスのグローバルでの開発および商業化も進めていく予定です。

 BlueStar® は、成人の1型および2型糖尿病患者を対象とした疾患自己管理支援のためのデジタルヘルス製品です。2010年に医療機器として米国食品医薬局(FDA)から承認を取得して以降、6つの追加承認を取得しており、現在、米国およびカナダで販売されています。BlueStar® は、血糖値データを記録、保存、転送したり、患者さんの服薬、食事、運動などを追跡することにより疾患管理をサポートするほか、治療データと機械学習に基づき、個々の患者さんに合わせて、治療を継続できるように行動を促すガイダンスやアドバイスを提供し、糖尿病の自己管理を支援します。

 本契約に基づき、アステラス製薬はWelldoc社に対し、契約締結一時金として1,500万ドルを支払います。また、開発および商業化の進捗に応じたマイルストンのほか、将来の製品売上に応じたロイヤリティを支払う可能性があります。

 Welldoc社のCEOであるKevin McRaithは、「慢性疾患を持つ患者さんの健康改善の支援に取り組み、デジタルヘルス企業としての発展を目指す私たちは、アステラス製薬とのこのたびの提携に大変期待しています。Welldoc社が今後、BlueStar®によって確立されたプラットフォームを他の疾患領域へ拡大するとともに、グローバル市場で展開していくうえで、アステラス製薬は重要なパートナーです」と述べています。

 アステラス製薬の代表取締役副社長経営戦略・財務担当である岡村直樹は、「私たちは経営計画2018において、Rx+TM(3)プログラムへの挑戦を戦略目標の一つに掲げています。デジタルセラピューティクス分野におけるパイオニアであるWelldoc社との提携は、その取り組みの一環です。デジタル技術の進歩は、ヘルスケア分野にも大きな変革をもたらしています。こうした変化を機会と捉え、この分野へ積極的に投資していきます」と述べています。

 本件によるアステラス製薬の2020年3月期連結業績への影響は軽微です。

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