大塚製薬株式会社
大鵬薬品工業株式会社

医療関連事業
2019年6月7日

大塚製薬の米子会社アステックス社製品の北米での販売権を大鵬薬品の子会社に移管

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:樋口達夫、以下「大塚製薬」)と大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」)は、大塚製薬の米国子会社アステックス社が開発中の抗がん剤「グアデシタビン」と「ASTX727」の米国およびカナダにおける販売について、大鵬薬品の米国子会社 大鵬オンコロジー (以下「TOI」)およびカナダ子会社 大鵬ファーマカナダ(以下「TCAN」)が実施することを決定しました。

大鵬薬品は、TOIおよびTCANを通じて抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ®」を北米で販売しています。アステックス社の上記2つの有望な後期開発品目について、臨床開発は引き続きアステックス社が担当し、販売はTOI/TCANが担うという機能を明確にいたします。

大塚製薬と大鵬薬品は、がん領域と精神・神経領域、循環器・腎領域において、それぞれの持つ強みや経験をいかして大塚グループ内のアセットを結集し、事業価値の最大化を目指してまいります。

TOI/TCANに販売権を許諾するアステックス社の開発品目

グアデシタビン

急性骨髄性白血病(AML) P-3(日米欧)
骨髄異形成症候群(MDS) P-3(日米欧)

卵巣がん

P-2(米欧)

次世代の新しい低分子DNAメチル化阻害剤で、活性代謝体であるデシタビンを体内で長く作用させ、骨髄などの組織に効率的に到達するようデザインされています。

ASTX727

骨髄異形成症候群(MDS) P-3(米)

DNAメチル化阻害剤「ダコジェン(一般名:デシタビン、剤形:注射剤)」の有効成分に経口投与時のデシタビンの分解を抑制する新規代謝酵素阻害剤「Cedazuridine」を加えた世界初の経口DNAメチル化阻害配合剤です。MDSを対象としたP-3試験の結果、注射剤と同等の薬物動態ならびに薬力学・安全性・忍容性を示すことが確認されています。