産官学連携による世界初の予防薬・治療薬創出に向けて

AMEDとフレイル創薬の委託研究開発契約を締結

帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)に申請していた「フレイルの予防薬・治療薬の研究開発」が昨年10月に採択されたことを受け、このたび、AMEDと委託研究開発契約を締結し、産官学連携の研究開発を本格的に開始しました。


日本は高齢化率が既に25%を超える超高齢社会を迎えており、2023年には2千万人以上が75歳以上の後期高齢者になると推定されています*1 。また、日本人の健康寿命は、現在、平均寿命に比べて男性で約9年、女性で約12年も短いことから、今後さらなる医療費の増加や介護保険制度の破綻が懸念されており、その対策が課題となっています*2 。

*1 出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」

*2 出典:内閣府「平成30年版高齢社会白書」


フレイルは、2014年に日本老年医学会が提唱した「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」を表す概念で、要介護状態に至る前段階として位置づけられています。健康長寿社会の実現に向けて、積極的な介入が必要と考えられている一方で、現状において有効性の確立した医療用医薬品が存在しないことから、当社では世界初となるフレイルの予防薬・治療薬の開発に取り組むこととしました。


今後は、CiCLEの支援のもと、代表研究機関として、大阪大学大学院医学系研究科、東京大学、神戸医療産業都市推進機構、国立循環器病研究センター、オリエンタル酵母工業株式会社、株式会社島津製作所、Meiji Seikaファルマ株式会社、帝人ファーマ株式会社と共同で、革新的な創薬に向けた研究開発に注力していきます。


帝人グループのヘルスケア事業は、一人ひとりが生まれてから最後の日を迎えるまで人生を支えることを目的としており、全ての人が自分らしい人生を全うする「プロダクティブ・エイジング」の実現を通して、世界中の人々のQOL向上に貢献していきます。


当件に関するお問い合わせ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部
03-3506-4055

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