株式会社情報機構

溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の基礎と応用技術最前線(2回シリーズ)

2024/05/21

開催日 2024年8月30日(金)
開催地 Web

■セミナーテーマ
溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の基礎と応用技術最前線(2回シリーズ)
(第1回)溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の基礎、測定方法、評価方法
(第2回)溶解度パラメータ(HSP値)の機能性材料開発への応用最前線
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>

■講師
関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科・プロセスデザイン研究室 教授 工学博士 山本秀樹 氏

●日時 2024年8月30日(金) 10:30-16:30
      2024年9月6日(金) 10:30-16:30
●会場 オンライン・見逃しあり →「セミナー会場へのアクセス」
●受講料 1名81,400円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき70,400円
      *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。

■受講料(税込(消費税10%)、資料付)
参加形態    区分    見逃し配信なし    見逃し配信あり
1講座のみの参加    1日目又は2日目    1名47,300円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名36,300円    1名52,800円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名41,800円
全講座(2講座)の参加    1・2日目    1名72,600円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名61,600円    1名81,400円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名70,400円

*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みお願い致します。
 (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
※申込時に見逃し配信「なし」「あり」どちらかをお選び下さい。
※各回、別の方が受講いただくことも可能です。
※1社2名以上同時申込は、同時申込、同形態(講座数、参加日)でのお申込にのみ有効です

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。

■主な内容構成
○第1回「溶解度パラメータ(SP・HSP値)の基礎、測定方法、評価方法」
・物質の凝集エネルギー密度(CED)
・ヒルデブランド溶解度パラメータ(SP値)
・ハンセン溶解度パラメータ(HSP値)
・溶解度パラメータを用いた相溶性の評価方法
・溶解度パラメータの各種測定方法
・分子グループ寄与法による推算

○第2回「溶解度パラメータ(HSP値)の機能性材料開発への応用最前線」
・溶解度パラメータを用いた材料設計
・微粒子・ナノ粒子表面の溶解度パラメータの各種測定方法
・樹脂・フィラーの溶解度パラメータ
・フィルム表面の溶解度パラメータ
・微粒子分散性の評価
・生体材料、界面活性剤、イオン液体
・接着性、導電性、重合度の影響

■趣旨
 J.H.Hildebrandが正則溶液理論の研究において定義した溶解度パラメータ(Solubility Parameter:δ[J/cm3]1/2)は、物質(気体・液体・固体)の凝集エネルギー密度の平方根で示される物質固有の物性値であり、SP値として一般に知られています。現在でも、SP値は、物質-物質間の相溶性、ぬれ性、接着性、溶媒中微粒子の分散性の評価、吸着、などに多用されています。C.M.Hansenは、Hildebrand が提案したSP値の凝集エネルギーの項を、それぞれの物質の分子間に働く相互作用エネルギーの種類によって分割し、分散力項(δd)双極子間力項(δp)、水素結合力項(δh)として表し、ハンセン溶解度パラメータ(以下:HSP値)として提案しました。現在、ハンセン溶解度パラメータは高分子-溶媒間、高分子-高分子間などの相溶性評価、ナノ粒子の溶媒中での凝集・分散性評価、各種樹脂の溶媒に対する耐性評価、界面活性剤、イオン液体、などの評価に応用されています。さらに、溶解度パラメータはその物質の物性値(表面張力、屈折率、誘電率、導電率、沸点、融点、強度など)と相関するなどの応用研究が、幅広く行われています。近年、溶解度パラメータは、材料設計、評価において利用されており、最適溶媒の選択、混合溶媒の最適な組み合わせの設計などにも利用されている。このように、機能性材料設計の実験コスト、開発時間の削減にも有効であると考えられています。
 本講演では、凝集エネルギー密度(CED)である溶解度パラメータ(SP値・HSP値)を用いた機能性材料開発を実施するための基礎および応用技術にて実例から解説いたします。

■受講後、習得できること
・物質の凝集エネルギー密度(CED)
・ヒルデブランド溶解度パラメータ(SP)ハンセン溶解度パラメータ(HSP値)
・溶解度パラメータを用いた相溶性の評価方法
・溶解度パラメータ(SP・HSP値)の各種測定方法
・分子グループ寄与法によるHSPの推算
・フィルム表面・ナノ粒子表面、樹脂、炭素材料、イオン液体、生体材料、界面活性剤

■講演プログラム
第1回 8月30日(金)
溶解度パラメータ(SP・HSP)の基礎、測定方法、評価方法

1.溶解度パラメータの基礎
 1.1 凝集エネルギー密度(CED)について
 1.2 “ヒルデブランド溶解度パラメータについて(原著より)”
 1.3 正則溶液理論から導かれた溶解度パラメータ(δt)の意味
 1.4 ヒルデブランドおよびハンセン溶解度パラメータの相互関係
2.溶解度パラメータ(SP値)の基礎と応用
 2.1 ヒルデブランドの溶解度パラメータ(SP値)の定義
 2.2 溶解度パラメータ(SP値)の計算方法
 2.3 溶解度パラメータ(SP値)による溶解性評価の基礎
3.溶解度パラメータ(HSP値)の基礎 
 3.1 ハンセン溶解度パラメータ(HSP値)の基礎
 3.2 分散力項(δd)、双極子力項(δp)、水素結合力項(δh)
 3.3 ハンセン溶解度パラメータの3次元グラフによる相溶性評価
4.溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の分子グループ寄与法による計算
 4.1 Kreveren & Hoftyzerの計算方法
 4.2 Stefanis&Panayiotou法(S&P法)
 4.3 その他
5.溶解球法による溶解度パラメータの測定方法
 5.1 物質間の相溶性評価による測定(溶解球法:市販ソフト)
 5.2 気体の溶解度による測定(酸素)
 5.3 樹脂表面の溶媒接触角による測定(フィルム・金属)
 5.4 吸光度による測定(フタロシアニン・ポルフィリン)
6.炭素材料のHSP値の測定および溶解性評価
 6.1 種々の炭素材料のHSP値の測定方法(溶解球法)
 6.2 フラーレン(C60)のHSP値の測定
 6.3 石油から分離されたアスファルテンの測定
7.微粒子表面の溶解度パラメータの測定
 7.1 濃厚系粒形分析装置(DLD)法
 7.2 浸透速度法
 7.3 逆相クロマトグラフィー(IGC)法
8.樹脂の溶解度パラメータの測定
 8.1 各種樹脂の溶解パラメータの測定(溶解球法)
 8.2 樹脂の3次元グラフによる溶解性評価
 8.3 樹脂に対する溶媒設計(純溶媒・混合溶媒)
9.溶解度パラメータの基礎の総論まとめ
(質疑応答)

第2回 9月6日(金)
「溶解度パラメータ(HSP値)の機能性材料開発への応用最前線」

1.ハンセン溶解度パラメータ(HSP値)を用いた機能性材料開発
 1.1 微粒子表面のカップリングの影響評価
 1.2 各種樹脂とグラファイトの相溶性評価
 1.3 界面活性剤を用いた乳化安定性評価
 1.4 生分解性樹脂およびフィラーの相溶性評価
 1.5 各種セルロースの相溶性評価
 1.6 グラファイトの分散性評価
 1.7 バニラビーンズからのバニリンの抽出評価
 1.8 レモンからのリモネンの抽出評価
 1.9 花粉表面の凝集・分散評価
 1.10 樹脂への各種顔料の染着性評価
 1.11 接着剤の接着性評価
 1.12 金属表面とエポキシ接着剤の接着強度評価
2.溶解度パラメータの材料開発における将来展望
 2.1 溶ける、溶けないを、見極(予測)する意味
 2.2 溶解度パラメータの応用と限界
 2.3 ハンセン溶解度パラメータの幅広い応用と将来展望
 2.4 期待されているHSP値の応用分野(医学、食品、薬学)
 2.5 機能性材料設計の高度化・迅速化のためのHSP値の利用の方向性
3.全体のまとめ

(質疑応答)

企業情報

株式会社情報機構

  • 住所東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル3階
  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
  • URLhttps://johokiko.co.jp/

詳しく見る

TOP