開催日 | 2024年4月17日(水) |
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開催地 | Web |
☆多くの分野で臨床応用が進む、生体適合性ハイドロゲルについて
そのハイドロゲルの特徴や設計だけでなく、それらを"投与する"方法・アプリケーターにも着目
☆今どこまでできるようになっているのか、今後期待される機能とは?最新情報満載のセミナーです
医療機器、DDS、再生医療における
インジェクタブル医用ハイドロゲルの最新技術
<講師>
東京大学 工学系研究科 化学システム工学専攻 教授 伊藤大知 先生
<日時>
2024年4月17日(水) 10:30-16:30
<形態>
Zoom開催セミナー
<受講料>
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
<セミナーポイント>
■講座のポイント
生体内にインジェクション可能なハイドロゲルは、多くの臨床分野で臨床応用が進んでいる。素材としては、多糖類・タンパク質・ペプチド・合成高分子など、様々な素材が基盤になっている。化学的な材料の設計と開発とともに、アプリケーターの開発や投与プロセスの設計・解析も重要になっている。さらにその機能については、医学的な知識が必要不可欠である。医療機器としての展開が進んでいる現在、今後はインジェクタブルゲルへの薬物の封入と徐放、細胞の封入と機能制御が期待される分野である。これらの分野を概観する。
■受講後、習得できること
ハイドロゲルの設計、投与方法やアプリケーターの設計、医療機器・DDS・再生医療への応用事例の知識。
■講演中のキーワード
インジェクタブルハイドロゲル、in situ架橋、自己修復、シアシニング、癒着防止材、止血剤、狭窄防止材、DDS、再生医療
<講演プログラム>
1.ハイドロゲルの基礎
1-1 ハイドロゲルとは
1-2 骨格ポリマー -各種ポリマーの性質および特徴-
1-2-1 合成高分子: PEG、アクリル酸 など
1-2-2 多糖類: ヒアルロン酸、アルギン酸、セルロース誘導体、キサンタンガム、
ジェランガム、カラギーナン、プルラン、ペクチン、グアーガムなど
1-2-3 タンパク質・ペプチド・DNA: ゼラチン、コラーゲン、アルブミンなど
1-2-4 無機ナノ粒子: Laponite、Bentoniteなど
1-3 架橋 -化学ゲルと物理ゲルの違い、それぞれの反応機構-
1-3-1 有機合成反応 (in situ架橋、光反応)
1-3-2 動的共有結合
1-3-3 酵素反応
1-3-4 イオン架橋
1-3-5 温度変化
1-3-6 その他
2.ハイドロゲルの機能制御
2-1 粘度と流動曲線、降伏応力流体
2-2 ヤング率、剛性率、破断ひずみ
2-3 膨潤
2-4 生体内分解吸収性
2-5 相分離、温度相転移
2-6 接着性
2-7 拡散性
3.ハイドロゲルの投与方法
3-1 2液混合とスタティックミキサー
3-2 カテーテルとシアシニング材料
3-3 スプレー投与
3-4 パウダー投与
4.医療機器への応用
4-1 止血剤
4-2 癒着防止材、創傷被覆材
4-3 組織接着剤
4-4 狭窄防止材
4-5 放射線治療、IVRへの応用
5.DDSへの応用
5-1 腹腔投与
5-2 点眼薬
5-3 関節注入薬
5-4 DES (Drug Eluting Stent)
5-5 DEB (Drug Eluting Beads)
6.組織工学・再生医療への応用
6-1 組織工学の3要素
6-2 細胞外マトリックス(ECM)
6-3 幹細胞の分化とマトリックス
6-4 ハイドロゲルと血管新生
6-5 心筋梗塞巣の修復治療
6-5 腱と靭帯の再生
6-6 膵島の封入と再生
6-7 軟骨・骨の再生
6-8 神経の再生
6-9 細胞・組織運搬材料
6-10 バイオインク